記憶 ページ27
時は、少し巻き戻る。
『お前さんの「異能」は、なんなのかっついう話になるのか的な？』
つい先ほどまで、三角木馬だの何だの言っていた人物とはどうしても重ねられない。
それほどまでに、この話は重要なのだろう。
『心辺りは、在るはずだ。何せ半妖な私にでも分かるような異質さだ。まぁ、千里眼を持つ雷は妖怪だけど気づいていなかったらしいけどな的な。』
『････、』
『沈黙もまた一つの解答さ的な。』
『私は何も覚えt
『嘘だ。私は人の見てきた辿ってきた痕跡を見ることができる。そのぶんじゃお前さんの異能は＿＿＿＿＿＿力さ的な。そして』
Aの言葉を遮りながら鈴は、告げる。
『人も妖怪も怖いものは、怖い。だから妖怪は、忘れようとする。まぁ言っちゃあれだが、お前さんの場合、異能が邪魔しているのかもしれない的な。』
そう。Aは、忘れたかった。
忌々しい記憶を。自分の愚かさを。
そして何より、忘れて欲しかった親友に、花園結に。
あの日。あの時。あの瞬間こう願ったのだ。
下手すれば、何億年も旅をして来た流れ星に。
『私に関する記憶を世界中の人から奪え』と。
言った言葉は、違ったかもしれない。もっと醜い内容だったのかも知れない。
だけど、優しくて残酷な願いはやがて叶いAは、妖怪となった。
記憶を奪う妖怪へと。
最後の最後まで、Aは＿＿いや違う記憶を曖昧にでも取り戻した香山Aは何も言わずにピシャンと、音を立てながら鈴の視界から消えた。
もしかしたら、雷助けに行ったのかな的な？と、考えていた
時は、元に戻る。
結局、Aはどう受け取るだろうか？
まぁそこまで強調するきなど、はなから無い。
だけど、彼女が記憶を奪ったまま放置していた彼らはどうすべきか。
まぁ。残留思念を追えばAを見つけた時のように、見つけ出せるだろう。
そこまで、考えてゆっくりと後ろを振り向いた。
そして。
そして。
そして。
パパン！と、乾いた音が響く。
鈴の僅か二メートル後ろから。
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ミカみかん - C.(´･ω･`)、ありがとうございます！やっぱりあけた良いんですね…以後改善します！ (2019年7月30日 9時) (
レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
C.(´・ω・`) - 面白かったです!只、行を少し開けた方が読みやすいかな?と思います。次の話も、楽しみにしています! (2019年7月28日 14時) (レス) id: f0bf6b6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカみかん | 作成日時：2019年7月24日 14時
