（無題） ページ13
「どういうことですか？」
帰ってきて早々、花園結は『ただの同居人』に今日の事を聞いた。
何せ、あの場には憲兵がいた。
彼らは、基本遅れて来るのにあのタイミングで来ている。
ということは、あいつの両親が死んだのも、あいつが人を殺したのも仕組まれている。
もしかしたら、『ただの同居人』が自分の目的のためだけに今回の事件を起こした可能性もある。
まるで、ビリヤードをキューでつき
あの男は、
あの男が実行したのでは無かったとしても。一ミリでも関わっているのならそれは、彼女の怒りの矛先にいるに等しい。
彼女には、彼女の『ルール』がある。
例え、目を潰されようが、泥の味を覚えようが、決して揺るがない『ルール』が。
あの男の目的なんて、どうでも良い。
花園結は、自分を見てくれる、令嬢という肩書きではない花園結自身を見てくれる人のために戦える。
だから、あの二人は親友なのだ、
だが現実は、そう甘くなかった。
「どうせ、もう気づいているだろう？今回の事だけでは無く、香山Aがどれだけ危ないか。香山Aは、自身から湧き出る感情に従う。いわば、予測不能なバケモンだ。だが･･･上手くその感情を制御できれば、この国のためになる。」
目の前の男を思わず殴りそうになる衝動を抑え話を聞く。『ただの同居人』から現在進行系で話されている情報は、今後必要不可欠となると踏んだからだ。
「なのに今回は、失敗したな。」
今回という、言葉を聞く限りこの男は今までもこんな事をしてきたのだろうか？
まるで、私達の『しあわせ』は、血と贓物と悲鳴に支えられているとでも言いたいのか。
「まぁ･･･いい。素材はいくらでもある。また挑戦すればいい『が』今回お前らは、深入りしすぎたな･･･あのバケモンは、死んでもいいがお前が、死ぬと色々とめんどくさいな。」
「だから、お前の声を奪う。真実を知っていても何も出来ない。･･･無力を味わえ。」
ダッ！！という音と共に花園結は、走り出す。
だが、花園結は一つ見落としていた。
『ただの同居人』は、言ったのだ。声を奪うと
なら、走り出した途端に声が奪う仕掛けが合ってもいいのでは？
炎が花園結の声を焼く音がした。
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ミカみかん - C.(´･ω･`)、ありがとうございます！やっぱりあけた良いんですね…以後改善します！ (2019年7月30日 9時) (
レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
C.(´・ω・`) - 面白かったです!只、行を少し開けた方が読みやすいかな?と思います。次の話も、楽しみにしています! (2019年7月28日 14時) (レス) id: f0bf6b6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカみかん | 作成日時：2019年7月24日 14時
