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夜。暗闇の中ボロアパートの上で三人の少女が作戦会議をしていた。
とは言っても実質、二人だけの会議に近いが。
「き、『騎士派』とまさかの出会いをしてしまったら?」
「いいやそんなに細かく考える必要は無いワケ」
「ほ、ほほう。『夜空を彩る魁星』で実力のトップの君の作戦かぁ・・・・うん心配だなぁ!」
「コラ博士!『さ、作戦が思いつかないので一緒に考えて』って言ったのは一体どこのどいつなワケ」
「ど、どうせ後で変わるだれうけど聞いとく。・・・・・・どーする?」
「『騎士派』と出会ったらぶっ倒しぶっ跳ばす」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え、ええ?」
「そしたらもっと強い奴がでてくるから・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、うん」
「そいつもぶっ飛ばす!!作戦は以上!」
「『作戦は異常!』の間違えなんじゃ無いの?この炭酸水を絵の具に混ぜたアホ芸術・・・・・・?───────ッッ!」
驚きの表情になったカレンの視線の先をのぞいた瞬間。
ゴッッッッッッッッッドンッッ!!という轟音が響いた。
もちろん、彼女達の乗っていたボロアパートごと破壊された。
「え、ええええええええええええええええええええええええええええええええええッッ!!」
「はーかーせー。ねぇーあいきゅーひゃくきゅうじゅー。三階から落ちた時の対処ほーうはぁ?」
「し、知らんがな」
はぁ!?ふざけんじゃねぇ痛っ!舌かんだぁワケ・・・?というマヌケな声共に落ちていく。
重力という当たり前の存在が、あっという間に鋭い凶器へと変わっていくのを肌で感じながら。
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