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「「ッッッッ!!!?」」
急いで倒れ込むゴスロリ少女を左右から支え、椅子へと運んでいく。
「博士!これ治せるワケぇ!?」
「む、無理だよ。科学にしても魔術にしても火傷の治療法を私は具体的に描けない。描けないものは、どうにも」
カレンも、いつも以上に芯の籠もった声だったがオーロラからしたら頼りないことこの上なかった。
それ程までに、シャールの傷は酷かった。
「・・・・・ろ・・・」
普段の声とは、かけ離れているからこそこの状態がいかにきっぱくしている事が伝わる。
震えながらも、必死に声を紡ごうとする様はいっそ滑稽だったがあの声の前では二の句が告げない。
「・・・・・ろ、ンド・・・・ンがお、ちた」
「だ、誰に?」
「お、・・・・うし・・・つはと、騎士・・・はg
「『清教派』は何をしているワケぇ!?あそこの『
瞬間。外で爆発音が響いた。さらに、まるで人をメイスで殴るような音まで。
「・・・・・ッッッ!!?!!!!?」
シャール=グラインドの話を最後をまで聞いていればこのような事態は避けられたはずだ。
少なくとも、このオンボロアパートに銀の鎧の集団が来ることなんて、事前に知っていれば避けられたばずだ。
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