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ふと、眩しさを感じてうっすらと目を開ける。
「……Aちゃん、」
聞き覚えのある、少しだけ高い声に
なぜかほっとした。
「眩しかったかな、」
だんだんとクリアになっていく視界に映るのは
白い空間と、男性の姿。
「おついちさん、？」
「うん、体調はどう？」
医療班であるおついちさんは、優しく笑いかけると、動こうとした私を止める。
おついちさんがゆっくり指を指した先には、ぼろぼろになった弟者くんが私の横にイスを置いて座っていて。
「弟者く、」
「大丈夫、眠ってるだけだよ」
彼ね、とおついちさんが話始める。
弟者くんが、女の子を連れ、私を担いでぼろぼろの姿でおついちさんに助けを求めたこと。
私はひどく血を失っていて、弟者くんが分けてくれたこと。
弟者くんだって怪我をたくさんしていたのに、毎日一人で、戦い続けたこと。
毎日、私に会いに来てくれたこと。
私の怪我に、責任を感じ続けていたこと。
戦いが、＿＿＿ようやく終わったということ。
「よく頑張ったね、ふたりとも」
悪夢は、ようやく終わりを告げた。
私は、その事が嬉しくて、安心して、涙が滲んだ。
「俺がついてるって、言っただろ？」
刹那、感じた温もりは、紛れもなく、彼のもの。
「弟者くん、」
「勝手にいなくなるなんて、俺許さないよ？」
「……」
「Aが倒れてるの見たとき、心臓飛び出ちゃうかと思った」
私の体に腕を回して、いたずらに笑う彼は、きっと強がりだ。
きっと責任感の強い君は、自分を責め続けたんでしょう？
「弟者くん、」
「……ん？」
「ありがとう、」
傷だらけになっても、守ってくれて。
私が笑って見せると、彼は目をぱちぱちさせて、私を強く、抱きしめた。
「弟者くん、？」
「……好きだ、」
小さく小さく呟いた言葉に、私は震えた。
「私も、好き、」
腕を緩めて、顔を寄せあって、二人で笑った。
どうか、そのままの優しい君でいて。
窓から光が差し込む。
きっと二人の未来は、明るい。
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某ゲームや映画で、ヒーローやヒロインが戦っているときに、色んな所で戦っている他の隊員さんという設定です。
楽しんでいただけたら幸いです！
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作者名：日向 | 作成日時：2017年10月21日 23時
