二度目の人生に慈悲を弐 (ページ6)

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五十四日目ページ6

ペ「ドラケンと三ツ谷、二人まとめてやっちまえ。」

どうしよう。ただでさえ暗くて視界が悪いのに、この人数に囲まれたらキヨマサくんがどこからやって来るかわからない。

(絶体絶命だ！どうする？！)

ﾊﾞﾝﾌﾟｰﾊﾞﾝﾌﾟｰ

(？！！)

ざわめきを切り裂くように近づいてくる、バイクの音。

ド「マイキーの『バブ』だ。」

「マイキー君！！」

私たちの前に滑り込むようにしてやって来た、一台のバイク。
それに乗ってるのは、東京卍會の総長・無敵のマイキー。

(良かった・・・！マイキー君が来たら、百人力だ！)

マイキー君なら、きっと誰も死なせない！！

万「なるほどね。俺を別のトコに呼び出したのは、ケンチン襲うためね。」

(え？)

マイキー君が言ってた急用ってそれ？
たしかに、マイキー君とドラケンくんを一緒にいさせるって、敵からしたら面倒か・・・。

万「で、俺のせいにして東卍真っ二つに割っちまおうと。」

抗争が始まる前からもう敵の術中にはまってた、てこと？
自身の思惑通りにいかせようと、コツコツと準備し続けてたの？いったい誰が？

ペ「俺は、ただパーちんを！！」
万「コレはお前のやり方じゃねえ！！」

万「誰に唆された？！！」

―――ペーヤンは黒幕じゃない

ペーヤンは多分馬鹿だ。そんな人が、こんなネチネチした計画を立てられるはずない。
それに、こんな計画の準備をするには、ペーヤンにとってはあまりにも時間が足りない。

現代で長内が言っていた、「アイツ」。

―――十中八九、「ソイツ」が黒幕だ

？「へー、意外。マイキーって頭もキレるんだね。」

ダリィ、と言いながらやって来た、ドラケンくんよりも大きい男。
手にはそれぞれ「罪」と「罰」という刺青が入れられている。

万「誰？」
半「一応、今仮で愛美愛主仕切ってる、半間だ。」

【愛美愛主の「仮」総長・半間修二】

万「お前が、裏でネチネチしてるキモ男？」
半「面倒くせえな、マイキーちゃ、」

ﾄﾞｺﾞｯ

半間くんが言い終える前に蹴りを放ったマイキー君。ところが、

半「いってー。そんな急ぐなよ、マイキー。」
三「マイキーの蹴りを止めた？！」

半間は片腕一本で止めた。

(この人、強い・・・！！)

半「俺の目的は『東卍潰し』。かったりいから内部抗争っしょ。でも、結果オーライかな？これで『無敵のマイキー』をこの手で、」

半「ぶっ殺せるからな！！」