五十一日目 ページ3
「ドラケンくーん!ドラケンくーん!!」
ヒナに断りを入れて、ドラケンくんを探し回る。それでも、あの大きな背中は見当たらない。
(完全に浮かれていた!そうだよ、ドラケンくんが死ぬのは、)
―――2005年8月3日。東京都渋谷区の駐車場で暴走族のグループ5人が乱闘。
マイキー君とドラケンくんが仲直りすれば、抗争は止まるって勝手に思い込んでた!でも違った!
今日が8月3日・・・!それなのに、私ったら何浮かれてんだよ!!
ナイフ
腹部を刺される
死亡
その先にあるのは最悪な未来・・・
「っクソ!!・・・あ。」
誰かいる・・・。見ると、東卍の特攻服を着た人たちだった。
けれど、別の特攻服を纏う人たちもいた。
(あれって愛美愛主?!!壊滅したハズなのに・・・!ていうか、なんで東卍の人と一緒にいるの?!)
『覚悟はできってか?』
愛美愛主の人が東卍の人たちにナイフを配る。
?「『アイツ』のせいで全部失ったからよ。」
この声・・・、忘れるはずがない。ブワッと鳥肌がたった。
キ「ドラケンは俺が殺す。」
キヨマサくんだ!ドラケンくんを殺したのはキヨマサくんだったんだ!!
(大変だ!早くドラケンくんに、)
『おい。』
「へ?」
『面白ぇ奴見つけたぞ!』
「離してよ!!」
赤石くんに見つかり、首根っこを掴まれて引きずられる。そのまま、キヨマサくんの前まで連れてこられてしまった。
キ「なんだよ、花垣じゃねえか。」
「キヨマサくん・・・!あんた、一体何の恨みがあってドラケンくん殺そうとしてんの?」
思い当たることといえば、みんなの前でボコボコにされて恥をかかされたことだろう。マイキー君は慕われている。だから反感を買わないように、ドラケンくんにぶつけてるってとこだろう。
要は逆恨みだ
(こいつ、相変わらず頭のネジ、トンでる・・・!)
キ「おい、花垣。」
―――ジュース買ってこい
「・・・は?」
キ「俺、コーラな。」
『俺コーヒー!』
「何言って、」
手が・・・震える・・・
「前の」人生で、何度もされたやり取り。
そうだ。勘違いしてた。
『返事は?!』
「・・・すみません。」
私が強くなったわけじゃない。マイキー君たちがいるから、そう錯覚してただけだ。
「すみませんでした・・・。」
これが私。
情けなくて
弱い
それが私なんだ・・・。
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年2月11日 20時) (レス) @page33 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年5月21日 16時