六十三日目 ページ15
三「外で東卍のメンバー待ってるから、知らせに行くぞ!」
「はい!!」
しかし、その場で動かない人が一人いた。
「あれ?ペーヤンは行かないんですか?」
ペーヤンだけは立ち止まったままだった。
ペ「俺は・・・、みんなに、会えねぇ・・・。」
「・・・」
そっか。ドラケンくんが助かったとはいえ、ペーヤンは危うく取り返しのつかないことをするところだった。責任や後ろめたさとかで、みんなに会えないと思っている。会いたくないと思っている。
三「・・・ペーヤン。お前がパーちんを思ってやっちまったことは、みんな分かってくれるよ。」
重い空気の中、三ツ谷くんが口を開いた。
ペ「三ツ谷・・・。」
三「でもな、ペーヤン!一番パーちんのこと考えてたのはドラケンだかんな。」
聞くと、ドラケンくんはパーちんに会えないとわかっていても、パーちんのご両親と一緒にパーちんの面会に行っていたそうだ。
親族しか会えないのに差し入れを持って。
面会中はずぅっと暑い中待っていた。
(全然知らなかった・・・。)
三「そんなドラケンを、お前は嵌めたんだ!だから、ちゃんと謝れよ?ドラケンにもパーちんにもみんなにも。」
「あっ。そういえばペーヤン!ありがとね。」
ペ「え?」
「愛美愛主から庇おうとしてくれて!」
ペ『ドラケンと三ツ谷。二人まとめてやっちまえ。』
あの時、攻撃対象には私やエマちゃんは含まれていなかった。
ドラケンくんを襲おうと思っていても、人を思う心は持ってくれていた。
いや。むしろそれがあったからこそ、ドラケンくんを襲おうとしたんだろうな。パーちんを思うあまりに、暴走してしまった。
「だから!お礼がしたいんで、何かあったら頼ってください!私、喧嘩は弱いですけど人生経験は豊富なんで!!」
ペ「いや、俺、お前より年上なんだけど・・・。」
「あ。」
そうだった!!精神年齢は年上でも、見た目はしっかりと年下なんだった!!
「〜〜〜〜ともかく!!ペーヤンが思っているよりもペーヤンの想いを尊重してくれる人はいますよ!!やり方はアレでしたけど、少なくとも私はペーヤンの気持ちも尊重するんで!!」
こんなんでも味方がいたら心強いでしょ?っと力こぶを作ってみせる。こぶはできなかった。
ペ「・・・フハッ!ありがとな、A。」
三「・・・やっと笑ってくれたな。」
―――おかえり。ペーヤン
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年2月11日 20時) (レス) @page33 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年5月21日 16時