検索窓
今日:2 hit、昨日:33 hit、合計:50,667 hit

59 ページ12

「お?なぁんだ楽しそーじゃん。」
「みつ、 「三ツ谷!」 ……声がデケェワ。」

だってまさか、三ツ谷と鉢合わせするなんて思わないじゃん!え、今の私の服装大丈夫かな??
慌てて髪を手櫛する。もうほぼ反射だよねぇ。

「おー部活の帰りか?」
「うん。」

制服姿の三ツ谷……レアだ。カーディガン似合ってんなぁ。

「上手くできたんで、妹にやろうと思って。」

紙袋からクマのぬいぐるみを取り出し、自慢げに見せる三ツ谷。
相変わらず上手いな……ホントに手作りか?コレ。店に出しても問題ないレベルじゃん。

防寒……手作り………ハッ!!

『これ可愛い〜。』
『これって……なんか絵描きの人が被ってるみたいなヤツ。
これが気になんの??』
『うん!でもお金かかるしなぁ……。』

いつかエマが雑誌を読んでたのを思い出した。そのときは大して興味はなかったが…これだ!!

隣を見ると、お兄ちゃんも同じような顔をしている。

「ドラケン。」
「お前もか。」
「うん。私はもう完全に決まった。」
「実は俺もだ。」

ガシッとお兄ちゃんと握手する。

「渡す前に一回お互いで見せ合おうぜ。」
「賛成。」

ニシっと笑いあった後、お兄ちゃんは三ツ谷にお礼を言って去って行った。

私は、なんだったんだアイツとちょっと気味悪そうにしてる三ツ谷に声をかける。

「三ツ谷。頼みがあんだけど。」
「? おう、なんだ?」

カクカクシカジカ

「んで、手作りしたいんだけど帽子とか作ったことないからさ、教えてほしいワケ。」

頼める?と聞いたら即答。そういうことなら任せとけ、ってニカリと笑顔付き。
イケメンだ……。

その後、何回か三ツ谷んトコの学校に通って教えてもらった。

そのとき、三ツ谷の手が意外と大きかったり、柔軟剤の良い匂いがしたりでドキドキしっぱなしだったのは秘密である。

60→←58



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
412人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2023年2月3日 17時) (レス) @page43 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あ、八戒固まった、このシーン好き! (2022年11月6日 19時) (レス) @page18 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あ、これって、あの短編にあったシーン! (2022年11月3日 13時) (レス) @page11 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 場地さんそのセリフ!!!夢主、鈍感だよって、ハロウィンのは大泣き場面やぁ…… (2022年10月30日 22時) (レス) @page7 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
巫缶(プロフ) - 違う!そういう意味じゃない!(多分) (2022年10月30日 21時) (レス) @page7 id: 926dc0c43f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2022年10月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。