雪男たちには雪女が隠れてる4 (ページ4)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:9,887 hit

大事なお話ページ4

ジャニー
｢A、Snow Manとして頑張ってるのは知ってるけど、ソロは考えてない？｣

なんとなく知っていた、じいちゃんが…いや、ジャニー喜多川が俺のグループ活動をよく思っていないこと。

瀬野
『考えてないよ、ごめんね』

ジャニー
｢もちろん、グループとしてデビューすることは素晴らしいことだけど…瀬野Aはソロで売った方が売れる。それは、YOUも分かってるでしょ？｣

じいちゃんが反対する理由は多分、俺が女であることがバレたときにグループで活動してるといろんな憶測が立つから…でも、

瀬野
『じいちゃん、俺が一人でデビューしたところでSnow Manにいるときより輝くことはないよ』

ジャニー
｢本当に？｣

瀬野
『…何が言いたいの？』

ジャニー
｢暗殺教室観たよ、良い演技だった。まだ、デビューしてないのに主演だったね、YOUは一人で活動してる方が似合ってる。このまま、活動してグループに迷惑かけることもある。それなら、一人でデビューしても良いんじゃない？｣

じいちゃんは俺の唯一の血縁者だけど、経営者だ。知ってる。そんなじいちゃんが好きだから。でも、

瀬野
『…やだ！俺には、あいつらが必要なんだよ』

ジャニー
｢…YOUの覚悟を量るために決めた条件だったけどこんなことなら、設定しなければよかったかな｣

瀬野
『…じいちゃん！今はSnow Manとして頑張りてぇの！』

加入前は俺の可能性を広げようとしてくれてるんだと思ってありがたかったけど、

ジャニー
｢A、性別がバレたときにグループ全体に迷惑をかけることもある…元の6人は許してくれるかもしれないけど、新メンバーの3人は？｣

瀬野
『…そうならないようにすれば良いんだろ！？それに、目黒もラウールも向井も…仲間だから！』

俺は怒りに身を任せ、部屋から出た。部屋の近くで翔太が待っててくれた。

渡辺
｢A、帰ろーぜ｣

瀬野
『おう』

渡辺
｢そういえば、何話してた？｣

瀬野
『あー…なんか、Snow Manでうまくやれてんのかー？みたいな普通の親子っぽい会話w』

渡辺
｢ふーん｣

瀬野
『あ、俺こっちだから』

渡辺
｢おう、また明日｣

そのすぐ後、俺の意識は薬品の匂いに飛ばされた。