雪男たちには雪女が隠れてる4 (ページ3)

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② ページ3

瀬野
『よかった…間に合った』

俺が怒りで伸ばしてた腕は俺よりも細くて小さい手が止めていた。もし、当たってたら最悪の場合退所もあり得てたかもしれない。

ヤラカシ
｢はぁ！？なんで、止めんのよ！｣

両腕で俺の片腕を止めてた瀬野は息切れしてて、かなり汗もかいてた。

ヤラカシ
｢岩本くんがせっかく殴ってくれそうだったのにっ！｣

瀬野が女にビンタされた。俺の前にいる女はうるさくてうるさくて、怒りで頭がおかしくなりそうだった。そのとき、唇に何かが当たった。瀬野の唇だった。

瀬野
『照、落ち着け』

瀬野の行動に、俺もだけどヤラカシの女も固まってた。瀬野はスマホを取り出して、その女の写真を撮って

瀬野
『照がこんなブスに触ったら、手汚れちゃうよ？照の手は俺を撫でるためでしょ？』

瀬野はさっきまで俺が握りしめてた拳を開いて、俺の手を瀬野の頭の上に置いた。瀬野の顔しか視界に入って来なかった。

瀬野
『あれ？まだ居たの？俺より、可愛くないやつが照に近寄んな』

女は瀬野にたじろいで逃げていった。

瀬野
『照、ごめんね』

って、急に子犬みたいな顔して俺を抱き締めた。全然、身長足りてないけど。

瀬野
『うわーん。怖かったー！なんか、刃物とか持ってなくて良かったぁ…でも、間に合って良かったよぉ…』

瀬野は泣き始めた。もし、瀬野に止められてなかったら今頃俺の前には血塗れの女が目の前に居たと思う。

岩本
｢…それより、瀬野。さっき…｣

急にキスされたから本気でビビった

瀬野
『それもマジでごめん。なんか、この間佐久間に漫画借りて…それに、載ってたからそれしか思い付かなかった…』

岩本
｢いや、結果オーライだから良いし、俺は別に嫌じゃないけど…｣

翔太が聞いたら、俺にキレそうだけど今は居ないから良いよな？

瀬野
『それより警察だよな！あ、事務所が先！？』

岩本
｢一旦、警察行こうぜ。瀬野が怪我させられてんだから｣

瀬野
『そうだな！いってー』

って、赤くなった頬が見てるだけで辛くなる。

岩本
｢平気か？｣

瀬野
『照よりかはね…照はずっとたいへんだったんだ…それに、照の方が顔赤いよ？w』

岩本
｢うっせ｣

その後、瀬野の写真から割りとすぐに女は捕まった。ジャニーさんが対応してくれたけど、示談にするわけないってブチ切れてた。その女は俺へのストーカーと瀬野への暴行の両方で裁かれたらしい。