雪男たちには雪女が隠れてる4 (ページ11)

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滝沢
｢Aが目覚めたって、聞いたんだけど…｣

少し息切れした滝沢さんが来た。産まれてから両親を見たことすらない俺の父親の代わりをしてくれた。

瀬野
『おはようございます』

滝沢
｢本当に心配したんだからな…！痛いことされてないか？性的なこともされてないか？｣

瀬野
『痛いことはされてないし、性的なことはされそうだったけど…される前に警察が来たから平気』

滝沢
｢A…本当に良かった…｣

瀬野
『大袈裟だなぁ…』

渡辺
｢大袈裟じゃねぇよ？ガチで今回、やばかったの自覚持てよ！？｣

ちょっと本気で怒られた。

ジャニー喜多川
｢A…｣

病室の扉が開いて、じいちゃんが来た。誘拐される前にちょっと言い争いしちゃったから気まずい…

ジャニー
｢YOUたち、ちょっとだけ2人にしてくれる？｣

全員
｢｢｢はい｣｣｣

ジャニー
｢A、ごめんね｣

瀬野
『え？』

ジャニー
｢今回ね、Aが拐われて彼らねすごい心配してたんだよ｣

確かにさっきまでネタみたいなノリにしてくれてたけど、ふっかとか康二は目の泣き跡がすごかったし、照とかは手からまだ新しい爪を刺したような傷があった。ちなみに、翔太に握られてた手はまだ痺れてるし痛い

瀬野
『うん』

ジャニー
｢彼らなら、Aに何があっても一緒に乗り越えてくれそうだね…僕が間違っていたよ｣

瀬野
『…うん』

ジャニー
｢彼らと一緒に頑張りな、ソロの誘いはもうしないよ…｣

瀬野
『…ありがとう』

ジャニー
｢彼らに出会えてよかったよ…あ、これ、お見舞いね。復帰はゆっくりで良い、安静にね｣

瀬野
『…うん』

じいちゃんはそれだけ言って、帰っていった。

渡辺
｢なんか、ジャニーさんにありがとうって言われたんだけど…俺、結局Aのこと守りきれなかったし｣

瀬野
『翔太は俺を救ってくれたよ』

そもそも、翔太が居なかったら俺はまだ捕らわれてるだろうし、翔太が助けに来てくれたとき本当に安心した

瀬野
『翔太は俺のヒーローだね』