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「Aちゃん」

「は、はい。」


テヒョン先輩が私の目線に合わせるようにしゃがみ、顔を覗き込む。
驚くほど整った顔に思わず生唾を呑んでしまいそうになるが、その表情は少し怒ってるようにも見える。

美形の真顔って怖いよね。グクもだけど…


「ジミナやジョングク君の事もいいけど、
俺はもっと自分自身を大切にして欲しいな。」

「う……はい。」

「今回は誰にも言わないけど、今度またなんかされたら俺でもいいから助けてって言いなよ?」


Aちゃんは優しいんだね〜って言いながら私の頭をタオル越しにぽんぽんと撫でるテヒョン先輩に、何故か涙が出そうになる。

私は優しくなんかない。
彼女がいるグクの隣に居座る図々しい奴で、グクから離れられないずるい女なのに…


「テヒョン先輩もモテるからあんま言いたく無いです。」

「コラ。」


言いつけるぞ〜!とプンスカ怒るテヒョン先輩が何だかかわいくて、私は少し笑顔になった。









「………チッ、」







「ただいまぁ」


結局白い制服はジュースのシミが目立ち過ぎるので私は自分のジャージで帰ることにした。
家の扉を開けてそのまま洗面所に直行する。

制服も気の毒だ…と思いながら洗面所で懸命にシミ抜きをしていると、後ろから突然「何してんの」と言う声が聞こえて私は驚いて変な声が出た。


「ギャッ!?……ってオッパか。」

「そんな驚かなくても。Aが大好きなオッパですよ〜〜」

オッパがクスッと笑いながら私に抱きつこうと手を広げて私に迫る。
避けようとしたけど、手にはシミ抜き中の制服があった為できず、私はオッパの腕の中に閉じ込められた。

「オッパ邪魔」と言っても離れる気は無いのか、余計に力をかけてくるオッパ。
諦めてシミ抜きを続行しようとするとオッパから「…そーいえば」と言って私の肩から顔を出した。



「何でお前の制服ジュースまみれなの?」



ワントーン低いオッパの声が、
洗面所に嫌に響いた。

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咲綺(プロフ) - 続きが見たいです!! (2020年5月23日 22時) (レス) id: a2e0669daa (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - 続き書かないんですか?めちゃ気になります! (2019年12月6日 18時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
ぐろす - けっこー経ちましたけど更新しないんですかー?楽しみにしてまーす! (2019年12月6日 17時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - 続き書かないんですか? (2019年10月16日 0時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - とても面白いです!!ヤンデレグクちゃんたまりません。シスコンジミちゃんにも守ってもらって、優男テヒョンにも守ってもらえて主人公ちゃんが羨ましいです(笑)更新楽しみにお待ちしてます! (2019年8月15日 0時) (レス) id: 202f553fa0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛鳥 | 作成日時:2019年6月12日 23時

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