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「やっぱアイツと一緒に消しとけば良かったなぁ」



そう言うグクに私の背筋は震え上がる。
鳥肌は止まらず歯はかちかちと小さく音を立てた。

私を見下ろす目には色なんてなくて、
私の向こう側を見透かすような瞳は酷く気持ち悪くて胸が痛くなった。



「ねえ、A?
今まで何度も何度も邪魔者は潰してきたのにさ、
何でこんな事になっちゃうかなぁ」

「……、ぅ」

「俺の手から抜け出して他の男、よりにもよってあのキムテヒョンと?付き合う?ハッ…」


鼻で笑うグクは手を肩から首に滑らせて、
そして頰へと指先を移していく。
「キムテヒョンにどこ触られたの?」と聞くグクの問いに勿論口なんて動くはずが無い。

恐怖に陥れられた私の口はもう無いも同然で、
意味もなく震えるだけだった。
それを見て気に食わなかったのか、グクはため息をつく。
その吐息は私にかかりそうなくらいグクとの距離は近かった。


「肩?腕?腰?足?」

「……や、ゃだ、」

「あぁ付き合ってるんだっけ、
じゃあもうキスもした?」


グクの親指が私の唇に触れる。
熱い、怖い、。

目をぎゅっと瞑り顔を逸らそうとすればグクは「何その反応、ムカつく。」とボソッと呟いた。



「あぁ、もしかしてもうセッ クスした?
ふーん、そっかぁ、したんだぁ。」

「っ…」

「__上書きしなきゃ、俺のなのに許せない。」


真顔でそう言ったグクは私の制服のボタンに手を掛け始める。
私はその行動に驚いて、抵抗するけど敵うはずも無い。
どうしよう、と焦って考えているうちにグクは私の上に馬乗りになって笑みを浮かべた。


「ちゃんと消毒してあげるからね。
それで俺とセッ クスしながらキムテヒョンに電話してちゃんと別れるんだよ、?
しっかり話してね『幼馴染とセッ クスしてます』ってちゃんとキムテヒョンに言わないとダメだからね。」


長々と言われた台詞は私を恐怖のどん底に陥れるには充分すぎた。

私は首を振りながら震えながら精一杯に「ちが、ちがうの…」と声を出す。
涙はもうぼろぼろと溢れていて、視界に映るグクはぼやけていた。



「う、そなの…付き合ってないからぁ、
許して、ごめんなさい…、ずっとグクがすきだからっ、…」








確かに私はテヒョン先輩に告白された。
だけど、結局グクが忘れられなくて断ったのだ。

ほんのちょっと、グクに意地悪したくて嘘ついたのにこんな事になるなんて思ってもなかった。

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咲綺(プロフ) - 続きが見たいです!! (2020年5月23日 22時) (レス) id: a2e0669daa (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - 続き書かないんですか?めちゃ気になります! (2019年12月6日 18時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
ぐろす - けっこー経ちましたけど更新しないんですかー?楽しみにしてまーす! (2019年12月6日 17時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - 続き書かないんですか? (2019年10月16日 0時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - とても面白いです!!ヤンデレグクちゃんたまりません。シスコンジミちゃんにも守ってもらって、優男テヒョンにも守ってもらえて主人公ちゃんが羨ましいです(笑)更新楽しみにお待ちしてます! (2019年8月15日 0時) (レス) id: 202f553fa0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛鳥 | 作成日時:2019年6月12日 23時

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