俺 の も ん 。橙

#16 ページ16

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隆平 : じゃあ、そっち行く


: すみません


隆平 : 俺が行きたいだけやから









髪もポニーテールにして
服も女の子らしくしてみたりして


用意が終わっては

私はいてもたってもいられなくなり


マンションの下で待つことにした。









しばらくすると奥の方から人影。


近づく度に見えてくるのは
マスクと眼鏡に帽子をしていた男の人。

それには見覚えがあってすぐに分かった。









「あ、Aちゃん

でてきてくれはったん？」


「は…っ、はい」


「ふふ、えらく緊張しとるやん」









そう言ってマスクを下げて

丸山くんは少し笑った。



その感じにもドキドキしてしまう、









「あ、寒いです…よね

家行きましょうか」









「おん」と笑って


丸山くんはさりげなく私の手を握った。









「わ、え…っ」


「え〜、なになに？

ちゅーよりこっちのが恥ずかしいん〜？」












ニヤニヤと笑いながら

丸山くんは私と繋いだ手を少し持ち上げる。









「…みせ、つけなくていいです…」


「照れ屋さんやなぁ」









「違います」と

言い張るがそう言っても何も通じず


あっという間に部屋についた。




扉を開けて丸山くんを中にへと入れても

この手は離れず
ずっと握ったままでいた。









「あの、大阪に行っていたのって…」


「多分想像通りやけどジャニ勉」









それからまた関ジャニ∞の話を

沢山してもらって


いつの間にか手を繋いでることが自然となっていた。









「…なぁ、Aちゃん」









この時髪をあげていたことを後悔した。









「首の、キスマーク…どうしたん？」









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