ロミオとジュリエット (ページ7)

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おもしろくないページ7

北斗side

『おい、北斗どうしたんだよそんな浮かない顔して』

「いやー今日も何も変わってないなって思って」

『お前いつも同じこと言ってるよな』

樹は面白くなさそうにそう呟く。

『あ、そうだ俺いいこと思いついちゃったんだけどさ』

突然樹がそう言う。

「なんだよ」

『えー教えちゃおっかな』

「めんどくせえな早く教えろよ笑」

『今日の夜森本家でパーティーがあるの知ってる？
そこに潜入しちゃおうって話』

　

「はあ！？」

樹のいきなりの提案に俺は困惑する。森本家、俺の家と対立している財閥だ。もしバレたらただじゃおかないだろう。

『いいじゃんいいじゃん、北斗いつも面白くなさそうな顔してるし、ちょっとくらい刺激があってもいいんじゃね？』

「いやでもさ、顔でバレるでしょ」

『何も知らねえんだなお前、仮面つけてパーティーするんだよ』

仮面パーティーってことか。随分と洒落たことするんだな。

「いいよ、その話乗った」

変わらない日常にうんざりしてた俺は樹の誘いに乗った。いい刺激になるといいんだけど。

「でも招待状とかないじゃんどうすんの？」

『買えばいい話だろ、裏ルートで』

そう樹は裏社会で有名は田中家の人間だ。樹からしたらこんなこと朝飯前なんだろうな。

『じゃあ後で集合な』

「おう、」

この樹の誘いが俺を大きく変えるとはこの時思ってもいなかった。