ロミオとジュリエット (ページ14)

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婚約者ページ14

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金髪。色白。すらっと伸びた手足。目の前にいる人は絵に描いたような白馬の王子様。

大我『はじめまして、京本大我と申します』

と言いにこにこ笑っている京本さんはとても優しそうで少し安心した。

それにしてもいい声してるなぁ、

父『ほら、Aもご挨拶しなさい』

「失礼しました、Aと申します」

まんまるな瞳をこちらに向けて彼は私を見る。

大我『これからよろしくね』

真っ白な細い手を私の方に差し出して握手を促す。
控えめにその手を握り返すと優しくその温かい手で握り返してくれた。

京本母『ほんとにAさんは美人さんね』

「いやいや、そんなことないです」

京本母『私娘も欲しかったの、だからAちゃんが京本家に嫁いでくれるのほんとに楽しみにしてたのよ』

「それは、ありがとうございます」

大我『お母様、Aさんが困ってるから』

急にたくさん話しかけられてびっくりした顔をしていたのがバレたのか大我さんが助けてくれた。

大我母『あらそう、ごめんなさいね』

大我母『そうだわ！せっかくだから2人でお話でもしてきたらどう？』

母『それはいいわね！ぜひそうしなさい』

そう言って私の両親と大我さんの両親は出て行った。