ついに。 ページ7
それから数日が経って、
俺はご飯に行くことになった。
やっとここまで……(泣)
不本意だが、
一虎くんのアドバイスのおかげだ。
虎「デート頑張ってよ〜♡」
千「すごく心配だけど、ありがとう……」
いつもより気合を入れてきたつもりだ。
千「ふううう。緊張する……」
「千冬早いね!!おまたせ!!」
へへっと笑う彼女。
千「そんなそんな待ってなんか……
ご飯予約したから行こ」
「ええ!予約してくれたの??!」
千冬「(カッコつけたかったなんて
言ったら笑われるよな。)」
そのまま足を進めた。
「ねえ。この先さ、
千冬の好きだったラーメン屋あるよね??
懐かしいなぁ……」
懐かしいな……
「また、今度行こうね」
にひひと笑った。
多分気づいてる。
俺が好きな気持ちも。
千「じゃ、じゃあ。今度……行きませんか?」
「当たり前でしょ!!」
ご飯は少し豪華だったかもしれない。
柄にもなくコース料理。
でも、目の前に座るAが綺麗すぎて、
味なんかしなかった。
「美味しいねって……あれ?
そんな顔赤くして
酔っちゃった??」
空いたワインの瓶が2本目だった。
緊張のせいもあってか、
かなりのハイペースで飲んでいた。
よ、酔ってきたな…………
「千冬〜赤くなってきちゃったね、
そろそろ帰ろうね」
ダメだ、まだ…………
千「だめ……」
「千冬帰らないと、
彼女さん心配しちゃうよ〜」
千「……いい。」
とりあえず店は出た。
俺をタクシーに載せようとした時。
見慣れた顔。
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作者名:しお | 作成日時:2023年10月13日 22時