素(ありのまま)の君が好き。４ (ページ5)

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ー宮舘ー

7人での滝沢歌舞伎の稽古が始まった。

でも、何だか気持ちが入らない。

みんなも必死に明るく振舞ってるけど、心ここに在らずなのがバレバレだ。

『ねえ、のんさな、元気かな。』

相変わらずAは優しい。

2人のことをいつも気にかけている。

でも、意地でもグループ名では呼ばない笑

渡辺「どうだろなー」

『寂しがってないかなー』

渡辺「大丈夫だろ。楽しくやってんじゃね。」

一方感情がこもってない様子の翔太笑

『なにその感じ。』

渡辺「何って、別に。ふつーだろ。」

『寂しがってくれてなきゃ悲しいんだけど。』

渡辺「聞いてみれば？」

『…それは、いいや。』

渡辺「なんだよ。」

『･･･。』

すごく微妙な空気。

もちろん俺はなんにも言えない。

・

スタッフ「…岩本たち！そろそろ出番な。」

岩本たち。

気付くと俺らはそう呼ばれるようになっていた。

居場所がなくなってしまったような、大切な物を失ってしまったような、そんな気分だった。

深澤「俺らは岩本たち、か。」

岩本「なんかごめん。」

宮舘「照が謝ることじゃないだろ。」

岩本「でも…。」

「岩本たち」と呼ばれる度に悲しそうな顔をする照。

辛くて見ていられない。

『そうだよ、ひーくん！ひーくんの仲間たちみたいでいいじゃん笑』

佐久間「そうだな笑」

岩本「そうか？笑」

きっとAだって将来のこと不安に思ってるはず。

でも、Aの前向きな言葉に俺はいつも救われてるよ。

ありがとう。

俺もみんなのこと、助けたい。