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アルスラーンside



その崖から見下ろすと、奴らの兵達が見える。


アル「いよいよカーラーンと…。」


私は不安だ。


もしも、彼に勝てなかったら_。


なんて考えるよりも先に


Aは無事だろうか_


と、考えてしまう。


ナルサスと一緒にいるからきっと大丈夫だろう。


私は半端安心しているが。


エラ「不安ですか?」


その気持ちをついたようにエラムがそう聞く。


アル「不安ではないといえば嘘になる。」


そう、不安だ。


アル「だが、やらねばならぬ…!」


私は心いっぱいにその言葉を言った。


なんとなく勘付いたのか、エラムが口を開く。


エラ「殿下は…、殿下はAが心配ですよね。」


アル「ま…まあな…。」


そう言うと、彼は自分の武器を差し出してきた。


エラ「殿下のためにも、Aのためにも…これをお使いください。」


差し出されたのはエラムの弓。


アル「エラムの武器がなくなってしまう…」


そう言い、彼に返す。


エラ「この弓は、私の代わりに殿下をお守りするのです」


彼はひるまず、私に渡す。


そうだな…。


私は生きねばならぬ。


アル「ありがとう。エラム。」


私はそう言い、彼から受け取った。


そして、奴らの前に姿を現す。


「いたぞ!崖の上!」


兵達の叫びを聞き、私は更に前に出る。


アル「カーラーン!私ならここだ!」


カー「アルスラーン!!」


カーラーンの声を聞いた兵達が、押しかけてくる。


こんなに…沢山大丈夫なのか_。


私は弓を構え、奴らに立ち向かう。


息は上がり、今にも倒れ込みそうだ。


アル「くっ…」


とにかく矢を放つ。


勝たねば…


その視線の先に、彼女が見えた。


A…


彼女はナルサスと共に、剣を振っていた。


よかった_無事か…。


エラ「殿下!危ないです!」


その時__敵が、背後から襲ってきた。


気が緩んでいたのか、エラムに迷惑をかけてしまった。


アル「すまない!」


そう一言言い、また弓を構え直す。


そして手一杯に矢を放つ。


それから少し経ち、エラムが叫ぶ。


エラ「ダリューンだ!万騎士ダリューンが突っ込んでくるぞ!」


彼の声を聞き、兵達は逃げまとう。


すごい_たった数人で1000人の兵を…


崖から見たその様子からそう感じた。


その時だった。


カー「おのれ…」


カーラーンが、私に方へ突っ込んできた。


が、弓で彼を打ち返す。


アル「カーラーン、お主に尋ねたい。」


私は、彼に聞く…、真実を。

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設定タグ:アルスラーン戦記 , アルスラーン   
作品ジャンル:恋愛
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紫悠(プロフ) - アルスラーン可愛いですよね!自分はアルスラーンとファランギースとギーヴとジャスワントが大好きです(*´ω`*) (2017年6月25日 18時) (レス) id: 791c70b0b3 (このIDを非表示/違反報告)
しょうこ - アルスラーン最高さてさてさーてお昼寝しまーすおやすみ (2016年10月23日 14時) (レス) id: 791fe62814 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - 愛花(仮)さん» コメントありがとうございます!アルフリードの間違えでした! (2016年8月16日 10時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(仮)(プロフ) - おもしろいです! あと、説明文のところがファランギースファランギースと続けなっていますが間違いでしょうか?もし、そうならなおしたほうが良いかと… (2016年8月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 00f5fc4ed0 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - ラハルさん» いえいえ!大丈夫です!わざわざ言ってくださる事に感謝したいくらいです…!更新頑張るのでよろしくお願いします。 (2016年8月7日 23時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩葉雪弥 | 作成日時:2016年8月5日 1時

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