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Aside
集団…何て卑怯な…。
「我がご主人様に何してるんだ、少年。」
胸倉を掴まれ、息が苦しくなる。
腕はすでに縛られ、抵抗はできない。
こんな時に__仲間がいれば…
でも__私はもう決めたではないか…
一人で生きるということを…
A「離してください!」
半分泣きながら、彼等に言う。
もう無理だ…。
「でも、この少年…なかなかの上玉ですよ?」
「本当だ。異国の人か?」
「男にしては綺麗だな。売れば高値がつくぞ。」
私はまた売られるのか…?
売られて__でも今度は殿下も助けてくれないだろう。
わかってる_
でも…何故私はこんなことをしたのだろう。
今から後悔したって無駄だ。
これは…決めた道ではないか___
そう心に言い聞かせる。
そして、彼等を睨みつける。
「僕ちゃん睨んじゃって__本当その顔唆るよ___」
やめてくれ…。
男の酒臭い顔が近づく…。
気持ち悪い気持ち悪い。
私はそっと目を閉じる。
もう諦めた。
その瞬間、急に周りがシンとなる。
何事か…と目を開けると__
そこには血塗れの、男たちが倒れていた。
A「死んだ…のか…」
私が恐る恐る見上げると、彼はいた。
戦場で初めて会った彼が__
A「あなたは…ヒ…ヒルメス…?」
私が問うと彼はニコッと笑う。
ヒル「覚えていたのか、。少年。私もお前を忘れてはいなかった」
ヒルメスが剣を私に向ける。
A「ひっ…」
恐怖のあまり声が出る。
ヒル「まぁ、その綺麗なお顔に傷がつくのは嫌だろう。」
そう言い、彼は剣を戻す。
ヒル「アルスラーン殿下の居場所を教えてくれたら見逃してあげよう。」
彼の不穏な笑みが私の眼中に入る。
A「わ…私は知りません…」
ヒル「それは本当か?」
剣を抜く音が聞こえる。
殿下の居場所は__
絶対教えられない。
A「本当です!私はっ」
頬に傷ができる。
ヒル「そんな嘘…バレバレだが」
彼は、私の胸に剣を突き立てる。
ヒル「この場所から消えろ」
A「たす…けて…」
その声が届いたのかわからない。
私の願いが叶ったのかもわからない。
でも、これは願ってたのか…
彼は…ヒルメスを斬った。
アル「私のAに何をしている」
殿下…?
何で来ちゃったの…。
ヒル「自分から登場してくれたか…」
ヒルメスが嬉しそうに言う。
殿下の手はガクガクと震え、今にも剣を落としそうだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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紫悠(プロフ) - アルスラーン可愛いですよね!自分はアルスラーンとファランギースとギーヴとジャスワントが大好きです(*´ω`*) (2017年6月25日 18時) (レス) id: 791c70b0b3 (このIDを非表示/違反報告)
しょうこ - アルスラーン最高さてさてさーてお昼寝しまーすおやすみ (2016年10月23日 14時) (レス) id: 791fe62814 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - 愛花(仮)さん» コメントありがとうございます!アルフリードの間違えでした! (2016年8月16日 10時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(仮)(プロフ) - おもしろいです!
あと、説明文のところがファランギースファランギースと続けなっていますが間違いでしょうか?もし、そうならなおしたほうが良いかと… (2016年8月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 00f5fc4ed0 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - ラハルさん» いえいえ!大丈夫です!わざわざ言ってくださる事に感謝したいくらいです…!更新頑張るのでよろしくお願いします。 (2016年8月7日 23時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩葉雪弥 | 作成日時:2016年8月5日 1時