検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:57,401 hit

21 ページ24

エラムside


もう!なんなんだ!!


私がこれほど苦しみながらも、助けてやってるのに!!


本当に、Aの心がわからない。


エラ「Aさん。」


A「ん?」


彼女はふにゃりと笑い、こちらを見る。


可愛い…可愛すぎる…Aはやっぱり可愛い…。


なんでそうやって私を誘うんだ!という怒りを抱えつつも、説教をする。


エラ「何故行かなかったのです?殿下の所に。」


またもや彼女はふにゃりと笑う。


本当にやめてくれ!理性が崩壊してしまう!と思いつつも、彼女の返答を待つ。


A「何故って、私は殿下の邪魔じゃない。」


邪魔じゃない。


殿下は貴女を必要としている。


A「それに___無理矢理、殿下の所に行ったらもっと嫌われるでしょ…。ここ最近殿下と全くお話ししてないのに…。」


元から嫌われてないじゃないか…。


なんで本当に鈍いんだ…。


大きくため息を吐く。


エラ「そんなんじゃ本当に嫌われますよ?」


A「え。誰に?」


ここまでわからないとは…。


これじゃあ、殿下も可哀想だな。


エラ「殿下、ですよ。」


?「私のこと呼んだか?」


玄関が急に騒がしくなる。


ご本人様登場か。


アル「エラム、遅くなってごめんな!あ…あとAも…」


Aというところだけ恥ずかしそうに言う。


本当に好きなんだな。


A「だっ大丈夫です…殿下」


動揺してるのバレバレだな。


こっちも本当に好きなんだな。


二人とも…両片思いなのか。


そんなことを思い巡らしつつ、食事を始める。


そんな楽しい食事の時間を壊したのは、あいつだった。


ナル「で、エラム。昨日の話なんだが、Aのこと本当に好いてないのか?」


あいつなんて言っちゃダメだ。


ご主人様、ナルサス様だ。


エラ「本当に違うって言ったじゃないですか。」


このやり口には慣れている。


ナルサス様は私を動揺させて、それを面白がる気だ。


だから私は表情を変えずに、口に食べ物を運ぶ。


ナル「ほほう…。で、Aはエラムのどこが好きなのか?」


その一言に殿下が驚いたように咳き込む。


殿下は聞きたくないよな…。


自分の好きな人の____好きな人の話なんて。


ナルサス様もしつこい。


ダリューンも言ってたように、少年少女の色恋沙汰なんかに興味を持つなんて、ナルサス様は最近どうかしている。


A「優しい所、とかですかね。」


ニコニコとして答える。


私には、嘘がバレバレだ。

22→←20


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーナンバー

8


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:アルスラーン戦記 , アルスラーン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫悠(プロフ) - アルスラーン可愛いですよね!自分はアルスラーンとファランギースとギーヴとジャスワントが大好きです(*´ω`*) (2017年6月25日 18時) (レス) id: 791c70b0b3 (このIDを非表示/違反報告)
しょうこ - アルスラーン最高さてさてさーてお昼寝しまーすおやすみ (2016年10月23日 14時) (レス) id: 791fe62814 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - 愛花(仮)さん» コメントありがとうございます!アルフリードの間違えでした! (2016年8月16日 10時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(仮)(プロフ) - おもしろいです! あと、説明文のところがファランギースファランギースと続けなっていますが間違いでしょうか?もし、そうならなおしたほうが良いかと… (2016年8月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 00f5fc4ed0 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - ラハルさん» いえいえ!大丈夫です!わざわざ言ってくださる事に感謝したいくらいです…!更新頑張るのでよろしくお願いします。 (2016年8月7日 23時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩葉雪弥 | 作成日時:2016年8月5日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。