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エラムside
もう!なんなんだ!!
私がこれほど苦しみながらも、助けてやってるのに!!
本当に、Aの心がわからない。
エラ「Aさん。」
A「ん?」
彼女はふにゃりと笑い、こちらを見る。
可愛い…可愛すぎる…Aはやっぱり可愛い…。
なんでそうやって私を誘うんだ!という怒りを抱えつつも、説教をする。
エラ「何故行かなかったのです?殿下の所に。」
またもや彼女はふにゃりと笑う。
本当にやめてくれ!理性が崩壊してしまう!と思いつつも、彼女の返答を待つ。
A「何故って、私は殿下の邪魔じゃない。」
邪魔じゃない。
殿下は貴女を必要としている。
A「それに___無理矢理、殿下の所に行ったらもっと嫌われるでしょ…。ここ最近殿下と全くお話ししてないのに…。」
元から嫌われてないじゃないか…。
なんで本当に鈍いんだ…。
大きくため息を吐く。
エラ「そんなんじゃ本当に嫌われますよ?」
A「え。誰に?」
ここまでわからないとは…。
これじゃあ、殿下も可哀想だな。
エラ「殿下、ですよ。」
?「私のこと呼んだか?」
玄関が急に騒がしくなる。
ご本人様登場か。
アル「エラム、遅くなってごめんな!あ…あとAも…」
Aというところだけ恥ずかしそうに言う。
本当に好きなんだな。
A「だっ大丈夫です…殿下」
動揺してるのバレバレだな。
こっちも本当に好きなんだな。
二人とも…両片思いなのか。
そんなことを思い巡らしつつ、食事を始める。
そんな楽しい食事の時間を壊したのは、あいつだった。
ナル「で、エラム。昨日の話なんだが、Aのこと本当に好いてないのか?」
あいつなんて言っちゃダメだ。
ご主人様、ナルサス様だ。
エラ「本当に違うって言ったじゃないですか。」
このやり口には慣れている。
ナルサス様は私を動揺させて、それを面白がる気だ。
だから私は表情を変えずに、口に食べ物を運ぶ。
ナル「ほほう…。で、Aはエラムのどこが好きなのか?」
その一言に殿下が驚いたように咳き込む。
殿下は聞きたくないよな…。
自分の好きな人の____好きな人の話なんて。
ナルサス様もしつこい。
ダリューンも言ってたように、少年少女の色恋沙汰なんかに興味を持つなんて、ナルサス様は最近どうかしている。
A「優しい所、とかですかね。」
ニコニコとして答える。
私には、嘘がバレバレだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
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紫悠(プロフ) - アルスラーン可愛いですよね!自分はアルスラーンとファランギースとギーヴとジャスワントが大好きです(*´ω`*) (2017年6月25日 18時) (レス) id: 791c70b0b3 (このIDを非表示/違反報告)
しょうこ - アルスラーン最高さてさてさーてお昼寝しまーすおやすみ (2016年10月23日 14時) (レス) id: 791fe62814 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - 愛花(仮)さん» コメントありがとうございます!アルフリードの間違えでした! (2016年8月16日 10時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(仮)(プロフ) - おもしろいです!
あと、説明文のところがファランギースファランギースと続けなっていますが間違いでしょうか?もし、そうならなおしたほうが良いかと… (2016年8月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 00f5fc4ed0 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉雪弥(プロフ) - ラハルさん» いえいえ!大丈夫です!わざわざ言ってくださる事に感謝したいくらいです…!更新頑張るのでよろしくお願いします。 (2016年8月7日 23時) (レス) id: 9120b3fe98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩葉雪弥 | 作成日時:2016年8月5日 1時