ボーイッシュ女子恋をする (ページ4)

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教室に行くともうほとんどの人が席に着いていて、私たちは最後の方だったことが分かる

黒板に貼ってある席順の表を見ると、恐らく出席番号順なのかそらとはだいぶ離れた

私の席は4列目の1番後ろ

我ながらだいぶいい席じゃないかと思う

そらはというと出席番号が1番なので、1列目の1番前

意外と先生からの死角な席

私の右隣はまだ来てない

席順の表見た時すんごい珍しい苗字だったのは覚えてる

左隣は頭の良さそうな女の子で私の前の席はなんかスポーツしてそうな男の子

背が高いから先生から隠れれそう

寝てもバレないな

少しが時間あったので、目を瞑ったままヘッドホンをして音楽を聴いていると

空席だった右隣に人の気配がしたのでそちらに視線を向ける

体格が良くて、ごつい

何らかのスポーツしてそうだなって印象

不意に目が合ったので、軽く頭を下げると

相手も頭を下げて返してくれた

見た目厳つくてちょっと怖そうだったけど、案外良い奴なのかなと思った

暫くして、先生が入ってきた

先生｢えー、みんな入学おめでとう

早速だが、自己紹介をしてもらう｣

やっぱあるんや

自己紹介、、

学校の行事の中でテストの次に大嫌いな行事

自己紹介なんかして全員の名前覚えれるわけないのにって思うのは私だけだろうか

｢はぁ｣とため息をつく

？｢だるいよな、自己紹介って｣

急に隣から話しかけられた

ほんとに急だったので人見知りを発動した

｢あ、うん

自己紹介って何の意味があるんやろうね｣

？｢ほんまにそう｣

そういった男の子の声は思ったよりも掠れた声でだけど、嫌じゃない

低めの声が聞いていてなんか安心する

そんな印象だった