ボーイッシュ女子恋をする (ページ2)

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桜が満開に咲いた今年の春は

私、檜佐木 Aが新たな生活をスタートさせるには最高の入学式日和だった

｢母さん、先学校行くねー｣

母｢はーい！気おつけて行くんよ！また学校でね！｣

｢うん！いってきまーす｣

家から学校までは電車で10分くらい

可もなく不可もない通学時間

保育園からの幼なじみの｢そら｣こと赤根夜空と待ち合わせをして一緒に行く

夜空｢さぎー！！おはよぉー！｣

さぎとは私の事

苗字の｢ひさぎ｣の｢ひ｣をのけて｢さぎ｣

我ながらとても気に入ってる

｢おはよー、そら

いつにも増して元気がいいことで｣

夜空｢そりゃ当たり前でしょ！！

待ちに待った高校生活！楽しみじゃないわけないじゃん！！｣

そらと私は性格というか雰囲気は真逆だけど

おしゃべりなそらと

人の話とか聞くのが好きな私

いい感じにバランスがとれていると思う

｢あっそ、それ中学生になる時も言よったよね？

結局部活と勉強三昧で小学生に戻りたいって叫んでたな笑｣

夜空｢も〜！さぎは夢が無いんだから！｣

｢何を言う私だって少しくらい夢はある

隣の席はイケメンくんがいいなぁとか

運命の出会いみたいなのして見たいなぁって｣

夜空｢さぎって意外とロマンチストだよね〜！

めちゃくちゃイケメンなのに実は1番夢見る乙女！｣

｢あー、はいはい

もうその話はおしまい！

ほら、もう着いたよ！！｣