愛してる ページ31
四人で今出たばかりの病院への道を歩く。そのうちの一人はマイキー君に背負われてるけど。
万「安心しろ、京。もうすぐ病院だから。」
必死に涙が零れそうになるのを堪える。
(無事でいて・・・姉ちゃん・・・。)
頼む！！
エ「タケミっち、どうしよう・・・。
ウチが・・・ウチを庇ったせいで、京ネェが・・・、」
「大丈夫だよ、エマちゃん！
姉ちゃんだって、危険を承知で庇ったんだ。エマちゃんが無事で、むしろ喜んでるよ。」
姉ちゃんは、そういう人間だから
「だから、姉ちゃんが起きた時に安心させられるよう、シャキっとしとかないと！」
エ「・・・うん！」
エマちゃんも溢れる涙を拭い、まっすぐ前を向く。
ただ、姉ちゃんの無事を願って
貴「・・・まんじろー？」
「！、姉ちゃん？！！」
エ「京ネェ！！」
貴「エマッ、無事だった、・・・あれ？」
姉ちゃんが身じろぎしたような気がする。それなのに、姉ちゃんはマイキー君の背から離れない。
貴「体が・・・動かない・・・。」
離れられない
貴「・・・そっか・・・私、バイクに・・・、」
姉ちゃんの呼吸が浅い。
エ「京ネェ、ごめん！
助ける、なんて言って、結局助けられたばかりで・・・！」
貴「・・・ﾊﾊｯ お馬鹿さん。私はね、もう十分すぎるぐらいエマに救われてるんだよ。
私を、叱ってくれたでしょ？ありがとね、エマ。ホントに良くできた妹だよ。」
エ「京ネェ・・・！」
万「覚えてるか、京。
俺らの初めての抗争。あの時、お前銃声で腰抜かして、三ツ谷に負ぶられてた・・・。
そういえば、幼なじみの俺がお前を背負うのは、なんだかんだこれが初めてだな。」
緊迫したこの空間に、マイキー君の声が響く。
それは、もう本当に、ただの思い出話をしているだけのようで・・・
貴「・・・ねぇ？」
万「ん？」
貴「もし、私にもしもの事が起きたら、」
万「バーカ。もしもの事なんてねぇよ。」
マイキー君の声色は変わんないけど、でも、それは聞きたくないと言っているようだった。
だって、まだ信じてるから。
貴「・・・隆に伝えて。」
姉ちゃんは薄く笑い、家事の手伝いを頼んでる時のような口調で言った。
―――隆、愛してる、って
当たり前になるはずだった→←変えられた出来事 変えられない未来
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未雪姫 - なんて神作作ってくれちゃったんですか⁈ありがとうございます、後世に語り繋ぎます。 (6月13日 21時) (
レス) @page48 id: 2caf6a868c (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - うぅ殴り潰したい程素敵なハッピーエンド途中感動で涙が、、、うぅ本当にお疲れ様でしダァ(´；Д；`) (2022年8月23日 1時) (レス) @page48 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
Yona - ああああああ！！！素晴らしいハッピーエンドだぁぁ！！神作品ありがとうございます！本誌もこんなだったらいいのにー！わー！！（語彙力低下中） (2022年8月13日 14時) (レス) @page48 id: ca15e254da (このIDを非表示/違反報告)
Ⓜ︎さん - 完璧なハッピーエンド！感動です！！お幸せに！ (2022年8月12日 17時) (レス) @page46 id: a6ddf4ad2b (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - やっはり、場地さんもかぁ。京さんやだよぉ〜 (2022年8月10日 19時) (レス) @page36 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年8月1日 20時
