血濡れの京人形は武道の姉！！ 参！

友達に恵まれた ページ4

「たっけみちーー！！アンタ最近、何コソコソしてんの？」
武「ね、姉ちゃん・・・。何もコソコソなんてしてないよ。」
「ふーーん。稀咲と半間とツルンどいて？圭介と千冬もだからこちとら腰抜かすかと思ったんだぞ？」
武「姉ちゃんには筒抜け・・・。俺、最近トイレ行くのも怖くなってきたんだけど・・・。」

おぉっと！それはすまねぇな。
で、何っで敵とツルンでんだよ。私たち言ったよね？稀咲は敵だって。ていうか言い出しっぺの圭介まで何でだよ。

問い詰めると、
東京卍會 弐番隊 副隊長。兄が黒龍のボスであることがバレた柴八戒が東卍を辞めて、黒龍に行ったとか。その代わり姉の柚葉を黒龍から解放してもらったそうで。

「んなもん聞いてねぇわ。何で稀咲とツルンでんだよ。」
武「ぐぎゃぁぁああああ！！」

武道の絶叫と顔が軋む音が響いた。

武「姉ちゃん！！ギブ、ギブ、ギブ、ギブ！！
俺らだって組みたくなかったよ！でも八戒を止めなくちゃいけねぇんだよ！！」
「は？八戒を止める？何を？」

武「・・・柴大寿を殺すって。」

「ふーーん。」
武「え、驚かないの？」
「ご想像におまかせするよ。ちょっと考え整理したいから黙っといて。」
武「あ、はい。」

おいおい、殺しは駄目だろが八戒。
あれか。「あの嘘」を隠すために、守るために、大寿を殺そうってか。
思春期の男子ならではの情緒不安定ってやつ？そうだとしたらちょっと前の武道を思い出されるようで微笑ましいが。

今んとこ、ココの情報のおかげで「大寿がクリスマスは必ず一人になる」ということがわかったから、そこを叩くつもりでいるらしい。１０万払って、だが。

ココの情報、ねぇ・・・。

「・・・気をつけな、武道。稀咲のことだから最後の最後で裏切る可能性もあるぞ。
それに、ココの情報は信用しない方がいい。」
武「え？！あの情報は嘘っていうこと？！！」
「いや。嘘じゃない。大寿は正真正銘、熱心なクリスチャンだ。必ず一人になるのも嘘じゃない。でも、自分の身に危険が迫ってたらさすがに別だろ。
ココのことだから、アンタらがクリスマスに攻めてくるっていう情報を大寿に売ると思うよ。そしたら大寿にココにイヌピーに囲まれてゲームオーバー。
それでも、行く？」
武「・・・あぁ。行くよ！黒龍をいい加減東卍から引き剥がさねぇと！！
情報ありがとう、姉ちゃん。警戒しとく。」

武道の決意は揺らがなかった。
なぁ、八戒。アンタ、きっと友達に恵まれてるぞ。

冷めたコーヒー→←お客様ぁ、暴力はお控えくださいませ♡

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