血濡れの京人形は武道の姉！！ 参！

私と黒龍の奇妙な関係 ページ1

こんっにっちはーーー！！花垣京お姉さんでっす！！

今日は武道とヒナがボウリングデートに行った。さすがにデートの邪魔をするには野暮だったのでお留守番。でも最近、武道との時間が少なくて悲しい・・・。

とりあえず今日も今日とて、稀咲を監視。最早日課となりつつある。でもコイツクッソ警戒心が強い。成果なしだ。

もう仕事人としての心が折れそう・・・。
エンジェルと女神のご尊顔を見て癒やされたい・・・。
ていうか武道とヒナが付き合って結構経つよね？もうお持ち帰りしても良い頃じゃない？

武「ただいま・・・。」
「おかえり武道！！下準備は任せときんさい！！」
武「何の？？」

あらやだ。邪な妄想に浸りすぎてた。

「・・・その怪我、どうしたの？」
武「いやぁ・・・。黒龍と揉めちゃって。」

黒龍？

ドクンッと心臓が跳ね上がった。

武「姉ちゃん、どうしたの？」
「・・・ごめん、武道。しばらくの間、家空ける。」
武「え、何で？」

「出張、みたいなモンだよ。」

ーーーーーーーーーーーーーー

ドスッとソファに身を預ける。

？「女らしくねぇ座り方だな。」
？「ボスの前なんだからもう少し身を弁えろ。」
？「久しぶりだなぁ、京。あの話、考えてくれたか？」
「いっぺんに話しかけんなガキかよ。」

まぁ天才京ちゃんなら１０人の話の受け答えするくらいお茶の子さいさいだけどぉ。
聖徳太子の生まれ変わりなんじゃないかとも言われたこともある。残念だが、私は彼ほど気高い存在じゃないさ。

「まず大寿。私に女らしさを求めても無駄さ。女らしいとか関係なく私は美人だから。
次にイヌピー。私は黒龍の人間じゃないからアンタのボスを敬う気はサラサラ無いよ。あくまでアンタらが懇意にしている情報屋なんだから、私の方が立場的に上っつーこと忘れないでね。
最後にココ。何度も言うけど私は黒龍に入る気は無いよ。入ったらアンタらタダ働きさせるつもりでしょ。」

あ”ーー、喉疲れた。

かつては敵対し、潰したはずの黒龍。それは十代目黒龍として復活していた。そいつらと私はツルンでる。
簡単に言ってしまえば、私は黒龍が懇意にしている「情報屋」だ。
依頼されたことを成し遂げ、報酬を貰う。それの繰り返し。
その報酬が破格の値段だ。言ってみれば、かなりのお金を貰っている。それを生活費として使用し、余ったお金は武道の将来のために貯金している。

この奇妙な関係は、十代目黒龍が誕生した時から続いていた。

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