血濡れの京人形は武道の姉！！ 参！

血は繋がってなくとも ページ40

イ「真一郎・・・どうして、ここに？」
真「ん？弟たちが頑張ってるんだから、見に行こっかな〜〜って。」
イ「弟たちってなんだよ！！
俺の血筋を知ってるくせに！！」

イザナは、自分はこの場の誰とも血は繋がっていないことを話した。
そのことに誰もが息を呑む。

イ「俺が、救えるか？
救いようがねぇだろ？」

だからこそ、イザナは京に惹かれたのだ。
姉貴だから、と無条件の愛をくれる京に。

でもそれは、京だけじゃない。

真「なぁ、イザナ。
今回の抗争でたくさん血を流した奴がいる。
エマもだ。見ろよ。お前を庇って、血ぃ流してんぞ。」

エマの頬には血がついていた。イザナを庇った際に掠ったのだ。

真「お前にとっての家族ってなんだ？血さえ繋がってりゃなんでもいいのか？
俺はそうは思わない。
メチャクチャ家族愛がすごい家庭でも、家族のだれかが死ぬときはくる。そしたら血なんて消える。
それでも、家族の愛までもが消えることなんてあるか？ないだろ。」

そうだ。
結局は、血なんて酸素を運ぶ等の役割を果たしてるだけであって、家族の愛を証明する道具ではない。

真「お前は俺の弟だ。イザナ。」

イザナは糸が切れたように、地面に倒れ込んだ。

イ「ﾊﾊｯ・・・天竺の負けだ。」

ーーーーーーーーーーーーーー

イザナもカクちゃんも真一郎さんも気を失った。
イザナ、マイキー君にボコボコにされてたし、真一郎さんは無理してここまで来てくれたんだろうな。
とりあえず、カクちゃんを病院に連れて行かないと！

でも、その前に、

万「テメェだけは許さねぇぞ！！
稀咲！！！」

そうだ。コイツだけは許しちゃいけない。
姉ちゃんの未来を奪った、コイツだけは・・・！！

？「よう。抗争終わったかーー？」

その時、この場には似合わない間延びした口調で問いかけてくる者がいた。

八「タカちゃん？！なんでここに？！！」
三「いや、ちょっと私事で。抗争終わったし、もう良いだろ？」

いつもと変わらない笑みを浮かべながら、落ち着けと八戒に言う三ツ谷くん。

三「久しぶりだな。元 参番隊 隊長の稀咲クン。」

ニッコリと笑いながら、稀咲に歩み寄ったかと思うと、

ｺﾞﾝｯ!!

稀咲の頭を地に打ち付けた。

稀「ｶﾊｯ！」
龍「三ツ谷？！」

三「死ね。」

ありがとう→←真一郎

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