血は繋がってなくても俺らの姉貴 ページ40
三「落ち着いた？」
「・・・うん。」
沈黙が訪れる。
無性に何か話したくなった。
「・・・あとで、肩の治療する。」
三「サンキュ。」
「・・・叱ってくれて、ありがと。」
三「おう。」
あの時、私のことを叱ってくれた隆を思い浮かべる。
母さんの葬式ん時の真一郎に似てたな・・・。
隆には、甘えておきたい
「・・・私さ、ずっと気負ってた。」
三「・・・」
母さんとの約束果たそうとして、ずっと気張ってて、私がなんとかしないとって。
「でもさ、違うんだな。姉貴が弟を守ってばっかじゃなくて、弟の存在が私を強くしてくれたんだな。」
目から力が抜けた。
その瞬間、花垣京の目から曇りが消えた。
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貴「私は一人なんかじゃなかった。」
そう言って、俺の怪我してない方の肩に頭をあずける京。
少し肩が濡れたのを感じた。
貴「だからさ、私、隆たちに出会えてホントに良かった・・・。」
ドクンッと心臓が跳ね上がる。
顔が熱くなって、頬を撫でる風が心地良い。
「・・・俺も、お前に出会えて良かったよ。」
貴「・・・ありがとな。隆。」
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貴「悪ぃな、ウチまで来てもらって・・・。」
三「気にすんな。」
最終地は京の家になった。三ツ谷の肩を治療した後、帰る準備をする。
全員京を見つめる。京の目は少し赤かった。
貴「んじゃ、今日はありがとな。あと私が腰抜けたってこと言いふらすなよ？！」
「必死か。言わねぇよ。」
んまぁ、シンイチローには話すけど。
貴「そんならいいわ。じゃあな。」
背を向けながら手をヒラヒラ振る。家に入ろうとしてると、
三「京！！」
三ツ谷が声を張り上げた。
貴「・・・なに？」
三「俺は弟じゃねぇから！れっきとした男だからな！！」
お、男見せたな三ツ谷・・・。
普段すました顔している三ツ谷がムキになってることに全員驚いた。
京は青い目を大きく見開くと、ブハッと笑った。
貴「バッカだなぁ、隆は！そんなの当然だろ？
私、アンタらのこと弟扱いすんのやめたりはしねぇけど、男だって認めてっから！」
そう言うと、今度こそ家に入っていった。
龍「先は長いぞ、三ツ谷。」
三「うるせぇ。」
(京、昔の目に戻ってたな・・・。)
「姉貴のこと、頼むわ。三ツ谷。」
三「いや気が早すぎだろ。つぅかお前の姉ちゃんじゃねぇだろ・・・。」
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作者 - コメントありがとうございます。更新、頑張ります。 (2022年7月20日 0時) (
レス) @page44 id: db786199f7 (このIDを非表示/違反報告)
この作品にハマったものですＺＥ☆ - マジで！マジで！マジ(( 面白かったです！更新待ってまーす♡ (2022年7月19日 17時) (レス) @page43 id: 2d1d3bdc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年7月13日 20時
