8.筆記試験 ページ9
あの話し合いから何ヶ月も経ち、今日は雄英高校の入試の日です。テストは個別で受けさせて貰えるのであまり不安はありませんが、やっぱり面接は怖いです。
ついつい、にいにの手を強く握ってしまいました。
焦凍「A、大丈夫だ。俺がいる。何も怖くない」
そういって優しく手を握り返してくれたにいには、やっぱりかっこよくて、誰より安心できる人です。
雄英までは、パパが送ってくれるそうです。帰りも、パパの事務所で合流して一緒に帰宅の予定なので、にいにはちょっと不満そうな顔をしています。
冷「2人なら大丈夫。リラックスして頑張っておいで」
冬美「そうそう、私達の自慢の弟、妹だよ。何も心配しなくても大丈夫！」
2人でそれに応えてパパの車に乗り込みます。車内で、ずっと2人で手を繋ぎ、しゃべらないわたしたちに、パパも黙ったまま。
目的地が見えてきて、いよいよ緊張に押し潰されそうな時、運転席から声がしました。
エンデヴァー「お前達は俺の子供だ」
頑張れとか、励ましの言葉は何もありませんでしたが、その言葉には、わたしたちならできる、必ず合格する、という思いが隠されているようで、わたしたちはNo.2ヒーローエンデヴァーの子供なのだから、きっとやりきれると、温かい気持ちになりました。
焦凍『「行ってきます」』
雄英の推薦入試は、効率を考え、半分はまず筆記、その間、もう半分が面接終わったら入れ替えるシステムになっているそうで、わたしたちは筆記からのグループになりました。
ここでにいにとは別れ、個室へ移動し、1人で試験にのぞみます。試験管はまさかのミッドナイトさんです！
キーンコーンカーンコーン
ミッドナイト「はじめ」
チャイムの音と同時にスタートしました。五教科分を一気に制限時間の中で解いていく変わったやり方です。お勉強は好きなので、スラスラといていきます。
残り時間を半分残したところで、間違いの確認も含め、終わりました。意外と簡単でしたね。
もう一度全ての問題を確認し、名前や受験番号も確認しても、あと1時間以上あります。どうしましょう？
ミッドナイト「終わったかしら？次の面接は、筆記終わり次第受付してもらって、その順番で始まるから、早く行ってもいいわよ。お兄さんも終わってるみたいだし、向こうの教官に言って迎えに来てもらう？」
ミッドナイトさんとは、仲良しなので、おしゃべりできます！
『お願いします！』
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すずらん(プロフ) - スライム（仮）さん» ありがとうございます！全く気づきていませんでした！更新頑張ります！ (2019年8月4日 15時) (
レス) id: 8501275832 (このIDを非表示/違反報告)
スライム（仮） - 話はとても面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年6月26日 23時) (レス) id: 9caa37975b (このIDを非表示/違反報告)
スライム（仮） - 初コメ失礼します！最初っから、指摘で申し訳ないのですが、４話が抜けてますよ。 (2019年6月26日 23時) (レス) id: 9caa37975b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずらん | 作成日時：2019年1月23日 21時
