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【夢術廻戦】消えない痛みを抱えて共に。 ページ49

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いつからか忘れてしまった。それ程に長い間、ソレは私に付きまとう。

痛みは、全身を蝕む痛みは消える事を知らないし、
私を殺して僕を生んだから、大嫌いだ。


僕は痛みを抱えて生きてきたし、呪術師となってもそれは変わらずに、死線をくぐり抜けてきた。高専に入って、パンダと語彙がおにぎりという、キャラの濃いクラスメイトが出来てもそれは変わらなかった。
先生にこの痛みを聞くと、術式のようなものだと言って詳しくは教えてくれなかった。もしかしたら見えなかったのかもしれないけどさ。


「さ、今日も呪おうか。」


呪具の刀片手に、呪具使いの子と任務に向かって祓う。彼女が怪我を負ったから、応急処置に血を止める程度の反転術式を施すと大変驚かれた。人に使うとこの程度しか使えないんだって言っても、ずっと驚きっぱなしだった。慣れれば簡単なものだよ。

それから少し経った頃、訳アリ転校生が来た。同級生四人ロッカーに詰め込んだらしい。有望そうな子だと思いながら教室に入ってくるのを頬杖付きながら待った。
まぁ見事に訳アリで特級過呪怨霊を憑けてきた。自分で呪って取り憑かせたのかぁって笑いそうになった。こちらから害を与えなければ、特に無害そうだから席に着いたままで居たけど他3人は臨戦態勢。真希には知ってたんなら言えよと怒られた。見ればわかるでしょって言ったら尚更怒られた。特級でも比較的可愛い無害ちゃんじゃない。

優太が混ざって交流会で京都に行こうかとなったけど、優太と里香で圧勝。流石過ぎて帰ってきた途端に拍手を送ったね。まぁ、僕としても京都に行く事が無くなって嬉しかったから感謝の意も込めた。あの人に会うからね。嫌いじゃないけど苦手。


気付けばあの人に会う事無く、二年に上がった。合同任務も特に無いし、京都校の学長は僕の事嫌いらしいし。可愛い一年が出来たけど、イカレてるから何とも言えないね。


「え、宿儺の器が?」


密かに会う事を楽しみにしていた宿儺の器の虎杖の訃報を聞かされた。快·不快で生きる宿儺だし、条件付きで生き返らしそうだけど、先生が隠してるのかな(正解)なんて思うけど、死と隣り合わせの世界だし、悲しむ時間があるなら鍛えよう。


「ビビりだけど刀を握らせたら特級。」


ビビりじゃねぇよ。
一年を転がせながら、笑みを浮かべた。特に恵には厳しくした。根に持ってないからね。先輩からの愛のムチだから。

あー、憂鬱。交流会とか来なくていいのに。

人知れず溜息吐いた。

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はみ゜(プロフ) - みゅーじっくさん» お好きにどうぞ〜!!使用する事をコメントに残していただければ、許可云々を求めなくても大丈夫ですよ!ありがとうございます!! (2020年11月12日 22時) (レス) id: edbe22807d (このIDを非表示/違反報告)
みゅーじっく - こんにちは!ユニーク魔法の「あやつり人形」を私が今書いている小説内で使用してもよろしいでしょうか? (2020年11月12日 19時) (レス) id: 4369581b15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はみ゜ | 作成日時:2020年9月15日 8時

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