続き。。 ページ46
.
少年院での任務から数日後。
「…………、…」
ピクリと、指が動いた。
「…………………」
彼女は重い体をむくりと起こし、立てないはずの足でひたひたと地上に向かった。
今は昼頃。太陽の光が強く差し込む時間帯。
「！ A、起きたの!?」
五条が彼女を見つけた。Aを後ろから追い抜き、顔色を伺うと、彼は驚いた。
「目の色が…黄色……いや、蜂蜜色…？」
何があったのか問い詰めるも彼女は答えない。
答えない代わりに、彼女は薄く笑みを浮かべ、五条の胸に倒れ込んだ。
「一体何が……」
もう一度眠った彼女を抱えあげ、地下室へと戻って行った。
「(宿儺が鬼畜すぎて現実世界の身体にまで疲労が溜まってるんだけど??ふふふ、次会ったら一発殴らせてもらお。あ、歩くだけで眠く……ｽﾔｧ…)」
ちなみに彼女の脳内はこんな感じであった。
「＿＿＿で、何があったの？」
宿儺の器の虎杖悠仁を混じえて五条はAに聞いた。
「悠仁が言うには宿儺はAの前世の記憶を取り戻させる為に昏睡状態にさせた、って？」
肯定の意味で笑みを浮かべた。
「…A、目の色と雰囲気が変わったのは前世の記憶を取り戻したから？なんで声を出さない？」
「…………。」
「…目の色は術式が関係していて、雰囲気は……多分、そう。」
「術式でかー。古雅の術式ってどんなん？」
「蜂が中心の術式。後はお楽しみ。」
「でも宿儺を通して見てないっけ」
「あ、あの蜂みたいな形の骨？」
「それ。」
「…もしかしてだけど、Aの前世って千年前の宿儺と正面衝突した時に最後まで生き残ってた女陰陽師だったり……？」
「イエース！」
「領域展開を唯一防いだ？？」
「イエスイエス。それ私…の前世。」
「超大物じゃん！もしかしなくても先祖返りになっちゃったり？」
「うん」
「たはー！上には黙っててやろーっと」
「あのー、質問いっスか」
「生まれ変わりと先祖返り？の違いって何？」
「生まれ変わりはまぁ、そのまんま。前世持ちで別の身体になること。記憶が残るかはランダム。
先祖返りは、生まれ変わりと似てるけど、前世の血縁で生き写し。似た境遇だったり容姿だったりする。能力も同じ。記憶が残る確率は高いし、あとから思い出すのも多い。」
「微妙に違うんだな」
「血縁かどうかってトコだね」
「Aは先祖返りだけど微妙な線なんだよね」
「弟が先祖だし」
「ホントだ、微妙だ。」
「でしょ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はみ゜(プロフ) - みゅーじっくさん» お好きにどうぞ〜!!使用する事をコメントに残していただければ、許可云々を求めなくても大丈夫ですよ！ありがとうございます！！ (2020年11月12日 22時) (
レス) id: edbe22807d (このIDを非表示/違反報告)
みゅーじっく - こんにちは！ユニーク魔法の「あやつり人形」を私が今書いている小説内で使用してもよろしいでしょうか？ (2020年11月12日 19時) (レス) id: 4369581b15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はみ゜ | 作成日時：2020年9月15日 8時
