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続き。。。。 ページ44

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父に暴力を振るわれても健気に、向日葵のように明るい彼女を慕っていた使用人共は彼女を信じました。傍から見れば彼女を庇うような発言ですが、近づけば全てを切り刻むような竜巻の中にいた彼女には不可能だと考えるものも出ました。

しかし、彼女の元に訪れていた陰陽師はこう考えていました。

彼女の呪力が暴走し、近くに居た父を殺めてしまったのではないか。と。
しかし、呪殺したとなれば彼女はそれ相応の罰を受けなければなりませんので、陰陽師は近辺の呪霊に罪を擦り付けました。

彼女の父の妻。つまり彼女の母君はそれを許したくありません。愛する者を殺しておいて何の罰もないのです。般若の如く顔を歪ませ、怒り狂いました。

「あの人を返しなさいよ、この化け物!」

「アンタなんか、産むんじゃなかった!!」

醜く泣きながら彼女を殴り、そう言いました。
彼女は決めました。血の繋がった家族に期待するのはやめよう。陰陽師となって、褒められるように生きよう。

「…それで、いいのか」

はい。
陰陽師の彼が悲しげに聞き直すも、彼女は考えを変えませんでした。
間をあけて彼は彼女の手を引いて、陰陽師共が起点に活動する屋敷へと連れていきました。先ずはある程度の力をつけよ、と言って彼女は12ほどになるまで呪術を習い、等級の低い呪霊を祓っては力をつけていきました。
陰陽師の言う通りに彼女には才能があり、大人の陰陽師の実力よりも力をつけました。下手な呪霊には負けぬ程に。次代の陰陽師を率いるのは彼女だと言う声も少なくはありませんでした。彼女は自惚れることも無く、謙虚な性格で、彼女を嫉妬する者は少なかったのです。

本格的に呪いを祓いだすようになった彼女は、事務仕事をこなすようになります。
ある日のことでした。書き終えた報告書類を提出しに彼女を推薦した陰陽師の部屋を訪ねようと、襖の前に立ちます。

「貴殿が連れて来たあの女、天眼通であるな?しかも呪力も多い。」

「あぁ。使い勝手がいい。」

「貴殿を信用している道具はさぞかし便利であろうなぁ」

言葉が出なかった。声も出なかった。ただ音もなく涙が零れていく。
どこに行っても、私は愛されない。

「金をかけて育てたんだ。そうなってもらわねば困る」

彼等は本当に私を道具としか見ていない。

「そのまま両面宿儺を祓ってほしいものだ」

「褒美は私に渡るがな」

「貴殿も酷いお方であるなぁ」

音をたてぬように彼女はその場を立ち去りました。

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はみ゜(プロフ) - みゅーじっくさん» お好きにどうぞ〜!!使用する事をコメントに残していただければ、許可云々を求めなくても大丈夫ですよ!ありがとうございます!! (2020年11月12日 22時) (レス) id: edbe22807d (このIDを非表示/違反報告)
みゅーじっく - こんにちは!ユニーク魔法の「あやつり人形」を私が今書いている小説内で使用してもよろしいでしょうか? (2020年11月12日 19時) (レス) id: 4369581b15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はみ゜ | 作成日時:2020年9月15日 8時

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