続き。。。。。 ページ43
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そう吐き捨てた直後、小さな身体の彼女を蹴りあげました。それは見事にふきとびました。
痛む腹を抑え、泣きながら彼女は訪ねます。
「どうして？」
いつか父の手伝いをする為にと机に向かっていたのに。
陰陽師になることを喜んでくれると思ったのに。
「どうして、だと？
妖の子を持ち、幸せになれるとでも思ったか！」
「貴様を産ませて俺たち家族は不幸になった！」
私は家族でないの？
感情に任せるまま、父に蹴られる中、声にもならぬ声で尋ねるも黙れと言われます。
「息子が外でなんと言われているか知っているのか」
「妖の子の弟だから、と言われ孤立し、朝廷に仕える事も出来ぬ程に気を病んだ！」
お前に何がわかるというのだ。
泣きながら、怒鳴りながら、蹴りあげながら、父は言いました。彼女は蜂蜜色の目がこぼれてしまいそうなくらいに開いて、父を見ました。
私は愛されていなかった。
愛される為に、文机に向かう日々は無駄だったのだと、声もあげずに涙を流し続けました。
「貴様なぞ…＿＿＿＿死んでしまえばいい。」
プツンと、彼女の何かが切れることがしました。
すると、彼女を覆うように風が集まり、それはやがて竜巻のように渦を巻いていきます。
「ぁぁ…、ぁ………ぁぁぁあああああ!!!!!」
彼女は喉が枯れるまで叫びます。竜巻は彼女の感情を表わすように大きく、鋭く、変化していきます。
それから、どれほどでしょう。
土埃が視界を遮り、涙が枯れるまでに声を上げて泣き、カラカラになった喉に息を流しこんで咳き込むようになった頃です。土埃が少しづつ晴れていくと、鉄臭い匂いが鼻につきました。土埃が晴れた先には、血の池に浮かぶ、父の衣服と父と思われる肉塊が転がっていました。
一体何が起きたのでしょう。
彼女は、父に愛されなかった悲しみと父を喪った哀しみでもう一度枯れたはずの涙を零しました。
「父上……？」
呼びかけても彼は答えません。既に息絶えていました。鎌鼬にあったかのような切り傷に、ハチに刺された様に膨れ上がった皮膚。変死体でしたが、彼がこんな姿になるまでの様子を知る使用人共は何が起きたのかを知っています。
使用人共はこう言いました。
何者かが当主を、切り刻み、毒で殺した。と。
その場には彼女しかおりませんでしたから、彼女の仕業だと思うでしょうが、彼女は竜巻の目にいたので彼女の仕業ではないと使用人共は考えます。
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はみ゜(プロフ) - みゅーじっくさん» お好きにどうぞ〜!!使用する事をコメントに残していただければ、許可云々を求めなくても大丈夫ですよ！ありがとうございます！！ (2020年11月12日 22時) (
レス) id: edbe22807d (このIDを非表示/違反報告)
みゅーじっく - こんにちは！ユニーク魔法の「あやつり人形」を私が今書いている小説内で使用してもよろしいでしょうか？ (2020年11月12日 19時) (レス) id: 4369581b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はみ゜ | 作成日時：2020年9月15日 8時
