続き。。。。。。。 ページ37
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「少年院で呪胎が確認された…って、何これまた嫌な予感する。」
釘崎サンと無事に合流し、それなりに仲良くなれた頃にそれは訪れた。
「資料で見た時点で来るのやめたら良かった…」
曇天の下で少年院の、呪胎が確認された場所へ一年生四名で向かう。
宿儺の指の気配がする時点で誰かが介入したのが分かるし、特級案件確実なのがわかって今すぐ五条先生を呼びたくなる。
上の人間が宿儺の器である虎杖を消したいからこの等級が合わなすぎる任務を寄越したのだろうけど。先生に愚痴と一緒に教わった上の人間の汚さは知れば知るほど反吐が出てくる。
「…伏黒、釘崎、古雅。助けるぞ」
虎杖の言葉には頷くことが出来なかった。彼が助けたいと思う男は二度も罪を犯しているのだから。
「お気を付けて。」
伊地知さんは上の意図を知らない。胃薬を今度あげよう。
「うっわ、生得領域エグ……」
パイプだらけの空間を見て思わず零した。
特級確実案件でピリピリしているというのに、釘崎と虎杖は緊張感が無くてこちらまで気を緩ませてしまいそうだ。
「(先生に連れ回されていたから等級は上げられていない…低くても二級の実力はあるはずだけど、特級相手じゃ、同じ特級でもない限りどれも同じか。)」
気を引き締めつつも、特級呪霊相手にどう対応するかを考えては死ぬ結果しか出て来ずに思考を放棄しかけた。
「あの人の息子だ…」
ダメだよ、虎杖。ソレは。
例えその男が一度目の無免許運転だったとしても、置いていくべき。特級相手、遺体片手であっけなく死にました〜なんてシャレにならないんだから。
心の中でそう言うも、口には出さなかった。私の代わりのように恵が言ってくれたから。そのお陰か口論に発展して、釘崎が止めようと足を踏み出すも__
「釘崎サン!!!」
真っ黒な穴に落ちていった。
「…他にも居るのか」
厄介な現場だ。釘崎をどう救助するかを考え出した途端、特級呪霊が姿を現した。
距離が二人に比べあるとは言え、身動きが取れなかった。動けば死ぬ。そんな錯覚を起こさせた。
「(今の私には死ぬ理由が無い。寧ろ生きたい。)」
だから、動けなかった。でも、虎杖は違った。以前貰った呪具で切りつけようとするも手首から先が切り落とされた。
駄目だ、彼では遅すぎる。弱すぎる。
「(宿儺に協力を求めても無駄。彼は呪い。しかも虎杖が死んでも指はまだ18もある。)」
「古雅、伏黒!!釘崎連れてここから逃げろ!!」
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はみ゜(プロフ) - みゅーじっくさん» お好きにどうぞ〜!!使用する事をコメントに残していただければ、許可云々を求めなくても大丈夫ですよ!ありがとうございます!! (2020年11月12日 22時) (レス) id: edbe22807d (このIDを非表示/違反報告)
みゅーじっく - こんにちは!ユニーク魔法の「あやつり人形」を私が今書いている小説内で使用してもよろしいでしょうか? (2020年11月12日 19時) (レス) id: 4369581b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はみ゜ | 作成日時:2020年9月15日 8時