ネタ詰め。

【KMT】だから鬼違いだってぇの!! ページ23

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＿＿＿鬼。
多くの人々は御伽噺上の、架空の存在であると答えよう。
一部の人々が聞けば、鬼舞辻無惨を初めとした人を喰らう人間を指す。

その一部の人々基鬼殺隊。
彼らは、ある村に鬼と呼ばれる女が居るという情報を鎹鴉より聞き、その村へと足を運んだ。
村人に聞くと、彼女は昼間も外を出歩く人間と何ら変わりない生活を送っているが、鬼のような怪力と鬼のような異常な回復力を持っている、と。
三十路を越しているはずの彼女だが、二十歳にも満たない容姿であり、気味悪がられている。妖が人に扮しているのだと、皆口を揃えてそう言った。

日に当たることの出来る鬼。
鬼の始祖である鬼舞辻無惨が、その鬼に気づいていない筈がないと思うが、鬼ならば頸を刎ねる。理由は十分であった。
その女鬼の住まう村の離れ＿通り越して山の中＿の小屋へ抜刀して立ち入ると、確かにそこには人が住んでいる形跡はあるが、人影は無かった。

「また鬼殺隊の人間か。」

気配もなく背後から女の低い声が降りかかった。隊士は全身の穴という穴から汗を垂らして、女への恐怖を表していた。

「こんな真昼間にご苦労な事だが、俺は人間さ。鬼舞辻無惨とはなんの関わりも無い。」

鬼ならば鬼舞辻無惨の名を口にするだけで呪いの効果が発動され、殺される。この女は鬼舞辻の名を軽々と口にした。
その彼女の名はAと言うらしい。
鬼は鬼でも、酒呑童子だか茨木童子だかの鬼の血をひく一族の生き残りなのだとか。
鬼の血を引くと言っても、鬼と交合ったのは一度限りで少し力の強い人間ぐらいまで血は薄まっている。

この物語は、人違いならぬ鬼違いで鬼殺隊に追われてしまう、人間の女の子の話である。

「だから、鬼違いだってぇの!!!」

「あんな紛い物と同じにするな!!」

「鬼舞辻…………あ、其奴のこと知っておった(白目)」



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昔の言葉遣い混じり俺っ子の女の子。
実は鬼舞辻の隠れ蓑をいくつか知っている。
人間食ちゃんと食べる。酒の方が好き。
鬼の姿にもなれるけど人間の方が楽。省エネ大事。

続編の題名→だから鬼違いだってぇの!!○度目
番外編の題名→だから鬼違いだってぇの!!何度言わせんだ

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