___可愛い子には旅をさせよ ページ10
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毎日アホみたいに時間の流れが遅い。
雑用を何時間もやらされて気が狂いそうになる。
今日はポケットティッシュに広告を挟む作業をかれこれ5時間はぶっ続けでやった。
内職じゃん…
ていうかここの会社はマジで何者なんだろう。
わたし達以外の人も同じようなことをしてる。
見た目は普通、その辺にいるサラリーマンと何ら変わらない。
むしろ普通すぎて不自然。
一方こちらは異彩を放っている。
大男達がイヤイヤ何か言いながら作業しているのを見ると、滑稽で仕方ない。
静かに出来ないらしい。
『ねぇ、そういえばずっと気になってたんだけどさ
なんでジャニーズ辞めたの？』
隣にいる、とりあえずすぐペラペラ喋ってくれそうなさっくんに聞く。
佐「やっぱ気になるよね！にゃはは〜」
『まぁそりゃ……』
あ、阿部くんの視線に気付いてしまった。怖いな。
佐「ここじゃ言えないからまた今度話すねぇ」
一度も顔を曇らせることなくニコニコしてたさっくん。たぶんだけど、これは意識的にやってる。
わたしも会社で聞くようなことじゃなかったな…反省！
目「これ、ラウールじゃね？」
目黒くんが言うと一斉にみんなが集まった。
わたしも隙間からチラ見する。
目黒くんが詰めていた広告に、ラウールくんが映っていた。
綺麗な金髪と、画角に収まりきらないほどの長い脚。神は二物を与えず、とは言うけれど ラウールくんには四物五物と与えまくってるな…
一体彼が前世でどれだけ得を積んだって言うんだ…
深「ラウ、ここの看板モデルになったんだね〜」
岩「ずっとやりたかったって言ってたよな」
深「な。……ラウだけには幸せになって欲しいよ、この業界で」
すると目黒くんがじっと広告を見つめながら「俺達も幸せになりましょうね」と言った。
目黒くんの肩を康二くんがそっと叩くと、よしっ 、と言って再び仕事に戻った。
やっぱ気になる。なんで彼らが辞めたのか。
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ふ - 待ってました♪これからも、他にないStoryと展開を楽しみにしてます!! (2020年10月1日 15時) (
レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 新作楽しみにしていました！前作と繋がっていたりと前作ロスになっていた私には嬉しい作品です(笑)すぐにお気に入り追加、高評価しちゃいました…！みつまめ様の作品がまた読めて幸せです…！ (2020年10月1日 0時) (レス) id: 11d68bb805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつまめ | 作成日時：2020年9月29日 16時
