___ 虎穴に入らずんば虎子を得ず ページ39
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渡「……気味悪っ」
佐「えーっと、佐久間さんアニメみたいな展開についていけない様子」
向「めっちゃ怖いやん？！よくそんな冷静に包丁出せるなぁ？！」
周りがビビっていると、意外と自分は冷静になる。
包丁の柄を握ってみると更に向井くんがビビり散らかした。
向「ちょっうわっ？！待って？！刺さんよね？？」
『そんな勇気わたしにはない(笑)』
それにしても怖すぎる。
まいにちみてるよ、ってわたしが見てたブログと一緒。
それに最新の記事にも包丁と思わしき何かがチラついてた。
素直に打ち明けるしかない。
『あのさ、こんなブログ見つけちゃったんだけど』
サイトを開いて画面を見やすい方へ向ける。
みんな隅から隅まで食い入るように見つめる。
深澤くんが、真っ青な顔で口に手をあてた。
『深澤くんはさ、どう思った？』
いじわるでごめん。どう思った？なんて聞くべきじゃない。
でもこれは深澤くんの問題でもあるから……
深「……わっかんねぇよ…
……強いて言うならこのぼやけてる女の人、姫」
目「やっぱそうっすよね。俺も思いました。これAっすよ」
岩「んじゃあ狙われてんのはお嬢ってこと？
なんで阿部のポストにこれ入ってたの？」
岩本くんが例のブツを指差す。
深「阿部ちゃんごめん」
阿「ふっかが悪いってわけじゃないし大丈夫。
でも、」
阿「もう俺たち、芸能人でも何でもないんだ。
事務所が守ってくれる時代は終わった。
自分の身は自分で守らなきゃいけない」
今まではきっと、身の危険が迫ったらマネージャーを通して事務所が守ってくれてたんだ。
でも、
でももう彼らは一般人だ。
岩「警察に出してみる？」
阿「いや、これだけじゃ動いてくれないよ。まだ被害は何も出てないからね」
岩「……まだ。か」
もうすぐそこまで危険は来ている。
『ね、ここに載せられてる写真で何か手がかりになるものはないかな』
わたしが投げかけると、深澤くんが「あ」と呟いた。
『どした？』
深「あ、いや、いやどうだろうな、…うーん」
なんだコイツはっきりしねーな！
って心の中でめっちゃ叫んでみたり。
.
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目「俺、気付いちゃったんすけど」
手を挙げて目黒くんが物申した。
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ふ - 待ってました♪これからも、他にないStoryと展開を楽しみにしてます!! (2020年10月1日 15時) (
レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 新作楽しみにしていました！前作と繋がっていたりと前作ロスになっていた私には嬉しい作品です(笑)すぐにお気に入り追加、高評価しちゃいました…！みつまめ様の作品がまた読めて幸せです…！ (2020年10月1日 0時) (レス) id: 11d68bb805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつまめ | 作成日時：2020年9月29日 16時
