___待てば海路の日和あり ページ34
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お相手からは何も返事がないけど、目黒くんが一方的に送っていたメッセージが何件も……いや、何十件もあった。
好き、
愛してる、
会いたい、
どこにいるの、
寂しいよ、
挙げたらキリがない。
がむしゃらに愛の言葉を投げかけている部分から未読になっている。
最新の日付は、なんと今日。
目黒蓮運命、俺は信じてるよ
苦しくて辛くなった。呼吸もしづらい。
目黒くんの想いは、あの人に伝わっているのだろうか。
伝わっていたとして返事をしないのは、どういうことなのだろうか。
こんなにも苦しめて、困らせて、悩ませて。
とにかく他に何か情報を掴みたい。
カメラロールを探ると、Snow Manのみんなと女の人が写っている写真を見つけた。
ジョッキ片手に真っ赤な顔でニコニコしているこの人が……
そっとairdropで自分の携帯へ送る。
何枚かスワイプしているとツーショットが出てきた。
部屋着と思わしき姿でピースしてる写真、
他にも女の人の寝顔、料理している姿、雑誌読んでる後ろ姿…
全部同一人物。
無心で転送する。
これだけ顔が分かれば、もしかしたら探し出せるかもしれない。
ついでにトークも全部見たいんだけどなぁ…
って、趣味悪すぎ自分。やり過ぎ禁物！！
静かにトイレを出るともうさっくんが戻って来ていた。
まずい。携帯返せないどーしよ。
佐「渡る世間はナベばかり持ってきた！」
『あーそれ知ってる！でも2人でやるにはしんどくて笑うｗｗｗ』
めちゃくちゃ笑いながら目黒くんに近付き、ポケットの近くにそっと置く。寝返りした拍子に落ちたことにしておけばいい。うん、それがいい。
『ねぇ、さっくんにとって姫さんはどんな存在だったの？』
戻りがてら聞いてみると、うーんと少し唸ってから喋り出す。
佐「俺たちの光って感じだったね〜」
ナベばかりのカードを床の上に並べてため息をつく。
佐「俺は好きとかそういう感情無かったけど、いてくれると落ち着くし、癒しだったな！
今のAちゃんみたいにね！」
『えっ、わたし癒してなくない？』
佐「じゅーぶん癒されてるでやんすよ〜
少し毒舌なところと、微妙に不器用なところ！！
姫と似ていて懐かしい感じがするんだよね」
さっくんもわたしとあの女を重ね合わせているのか。
腹立たしい。
わたしはわたしなのに。
『…わたしも特別になれるかな』
さっくんはじっとわたしの顔を見て、ニっと笑った。
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ふ - 待ってました♪これからも、他にないStoryと展開を楽しみにしてます!! (2020年10月1日 15時) (
レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 新作楽しみにしていました！前作と繋がっていたりと前作ロスになっていた私には嬉しい作品です(笑)すぐにお気に入り追加、高評価しちゃいました…！みつまめ様の作品がまた読めて幸せです…！ (2020年10月1日 0時) (レス) id: 11d68bb805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつまめ | 作成日時：2020年9月29日 16時
