___一押し二金三男 ページ20
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しばらく彼らと働いてみて思ったことがある。
深澤くんはわたしのこと絶対下の名前で呼ばない。
変なあだ名をつけられて、深澤くんだけがその呼び方で呼んでくる。
深「ねーねー！ぺこりん！」
ほら、めちゃくちゃ変じゃない？
ぺこってどこから来たのって思うじゃん？
由来はペコちゃんの飴。
甘いものがないと頭働かなーいってうるさいから1つあげたら、そこから毎日せがまれるようになった。
そしたらあだ名がぺこりん。
嫌に可愛らしいあだ名は似合わなさ過ぎワロタって感じだけど、だんだん馴染んできて今ではもうすっかり慣れてしまった。
『はいはいぺこりんですよ〜』
深澤くんの席に行くと、この辺の地図を広げてうーんとしかめっ面をしている。しかもこれ、わざと。
わざとこういう顔してる。
深「いや〜〜〜〜〜これから害虫駆除でこの辺回るんだけどさ〜〜〜〜〜俺土地勘ないしさ〜〜〜〜結構範囲広いし、1人じゃこれしんどいよなぁって思ってさ〜〜〜」
土地勘ないなんて嘘じゃん。ここ都心。さすがに分かるでしょ…
範囲広いって言ってるけど一地区分程度だからめちゃくちゃ狭いよ？
ってか害虫駆除ってそんな仕事いつ頼まれてたんだ？！
『頑張って深澤くん！』
精一杯応援してあげると、チッチッチッと首を横に振りながらわたしの手を取る。
深「ぺこりんも一緒に！」
『は？やだよ害虫駆除なんてやりたくない、他の人連れてってよ』
深「えー……じゃあ目黒〜！！」
目黒くんは一瞬気付いたようだけど、聞こえないふりを貫いて黙々と自分の仕事を進めている。
深「聞こえなかったっぽいね！んじゃ、ぺこりん行こっか」
『行かない。嫌。無理。絶対やだ』
深「仕事終わってなかったら申し訳ないけど、そういう感じじゃないでしょ？」
生憎、仕事は片付いている。
この人観察力だけはやたらいい。片付いているの知ってて頼んできたんだ…ムカつく。
それでもまんまと深澤くんのペースに乗せられて、害虫駆除グッズを倉庫から引っ張り出して一緒に行くことになった。
深「ぺこりんは押しに弱いね(笑)」
『うるさい。後でジュース奢ってね！』
深「ジュース程度でいいの？終わったら飲み行こっ！(笑)」
サシで飲みに行くことが決定しました。
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ふ - 待ってました♪これからも、他にないStoryと展開を楽しみにしてます!! (2020年10月1日 15時) (
レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 新作楽しみにしていました！前作と繋がっていたりと前作ロスになっていた私には嬉しい作品です(笑)すぐにお気に入り追加、高評価しちゃいました…！みつまめ様の作品がまた読めて幸せです…！ (2020年10月1日 0時) (レス) id: 11d68bb805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつまめ | 作成日時：2020年9月29日 16時
