___寝耳に水 ページ18
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う〜〜〜〜〜〜〜ん！
伸びをして時計を見るともう定時間際。
今日もなんだかよく分からない仕事が終わった。
机の周りを片付けて帰る支度をしていると、横から腕がにゅっと伸びてきた。
目「これから暇っしょ、付き合って」
『なぁんでわたしが暇って決めつけんの？忙しいかもしれないじゃん』
目「忙しいの？」
『……暇です』
目「ほらね」
そう言うと定時の鐘が鳴ると同時にわたしを連れて会社を出た。
誰かが呼び止めてたっぽかったけど振り返る暇もなかった。
目黒くんっていつも強引……
『ねぇ、いつまで歩くの？』
無言でスタコラサッサと歩く目黒くんの横を、置いてかれないように必死で着いていくわたし。
賑やかだった街並みは、いつの間にか閑静な住宅街に変わっていた。
ここが一体どこなのか見当がつかないし、何しに来たのか予想もつかない。
目黒くんの足が止まる。
…何の変哲もないアパート。
『ここがどうかしたの？』
止まったまま動かない。
すると思いっきり息を吸い込んで、ぷはぁ〜と一気に吐いた。
目「めっちゃ懐かしい」
目黒くんの思い出の地なのかな？
エントランスに目を向けると、住人と思わしき人がこちらへ向かってくる。
マスク、帽子、そこからはみ出る派手髪、高そうなバッグにこれでもかってくらいダメージの入ったパンツ…
目「あ、樹くん」
「…っぇええ？！目黒？！！？！」
ジュリクン？
「お前……元気か？」
目「ご無沙汰してます樹くん。迷惑かけてすみませんでした」
「んやまぁ、うん、迷惑掛かったけどさ正直…
こちらの女性は？」
目「同期っす」
「え？」
目「俺働いてるんすよね今」
「は？！？！」
2人でどんどんと会話が進んでいく。
『どうも……』
「あ、どうも………田中っていいます。田中樹」
名前聞いてピンとこなかったけど、「SixTONESっていうグループで……」と補足されたおかげでぼんやりと思い出すことが出来た。
そういやいたわ、この派手髪くん。
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ふ - 待ってました♪これからも、他にないStoryと展開を楽しみにしてます!! (2020年10月1日 15時) (
レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 新作楽しみにしていました！前作と繋がっていたりと前作ロスになっていた私には嬉しい作品です(笑)すぐにお気に入り追加、高評価しちゃいました…！みつまめ様の作品がまた読めて幸せです…！ (2020年10月1日 0時) (レス) id: 11d68bb805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつまめ | 作成日時：2020年9月29日 16時
