わたしはテレビを見ない。２

○ . わたし達の日常は、そのままだ。 ページ41

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玲に問い詰めるとあっさりと白状してくれた上に、「推しが相談してくれるなんて嬉しすぎてつい……」なんて舞い上がっていた。
この2人、アホだ。


ふっかは滝沢くんに怒られたみたい。
とりあえず表沙汰にはならない……らしい。
……ならないといいけど。
っていうかSNSに出てしまってる時点でアウトだと思うんですけど？！



そんなトラブルがちょっとずつ解決していく中で、
厄介なウイルスが蔓延し始めた。
一難去ってまた一難、あべちゃんがちょろっと話してたウイルスがここまで猛威を振るうだなんて思ってなかった。

念の為渡航したメンバー達は自宅待機。
身体に不調が出ればすぐ受診、とのことで。


ふっかはずっと家にいる。



わたしはすっかり回復したので通常通り仕事。
変わった点と言えば、マスク必須になったことかな。




「マスクしてても姫は可愛いねぇ」


のんびりコーヒーを飲みながらふっかがニタニタこちらを見てくる。

……朝から不快である。



『そういうのいいから』
深「なんで？！俺は褒めてるのよ？！」
『言わせてるみたいで嫌』

そんな茶番を繰り返しているとあっという間に出勤時間。


『うわ時間やば……ふっか、家から出ちゃダメだよ！
買ってきて欲しいものあったら連絡してね！』

深「分かったよ〜ママ〜」

『ママはやめろ』




わたし達の日常は、そのままだ。









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いそいそと会社に着くと、土屋ちゃんが心配そうにこちらを見てきた。

土「Aさん、Snow Manと関わるようになってから災難続きですね……」

仰る通りである。

『お祓いでも行こっかな〜ハハ……』
土「なーんかわけわかんない病気も流行り出して
だるいですよね〜 スノストのイベント無くなったりして」
『あー、イベントあるんだよね。どうなっちゃうんだろうね』


土「ところでこないだのふっかスキャンダル、
すっかりと話題に上がらなくなっちゃいましたけど何とか揉み消したんですかね？」

ピタ、とわたしの思考が停止する。

土屋ちゃんには本当のこと話そう……
うん、話そう。

『ごめんね、うちの妹だったみたい』









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その後、クソデカボイスで叫んだ土屋ちゃんは部長から怒られ、
飛び火でわたしも怒られ、
しょぼんとしながら2人でトイレに篭って真相を語り合いましたとさ…疲。

○ . 消えてしまいそうで、切なくて、→←○ . 嘘ついてもなにもプラスにならない

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