わたしはテレビを見ない。 (ページ39)

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○ . もう一生会えないと思ってページ39

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みんな朝まで居てくれた。
ホントは駄目なんだけどね。
なんで居れたのか不思議なくらい。

ひたすらSixTONESの好きなところ(ほっとんど京本くんの好きなところだったけど)を樹くんに熱弁する土屋ちゃん。
それを聞きながら「ほうほう、そういう需要もあるのか」とファンからお勉強している樹くん。
眠いだろうに一生懸命嫁の話をしてくれるさっくん。
「お嬢って甘いもん好きだっけ？」と聞いてくるひーくん。
退院したらオススメのカフェに連れてってくれるって。楽しみ……！

ふっかは泣き疲れてイスで寝ていた。

岩「んじゃ、そろそろ行きますか」
『もう行っちゃうの？』
岩「もうって朝だよ(笑)俺ら今日も本番」
『そうだった…本当に本当にありがとう』
岩「目黒にもちゃんと連絡してやってよ」
『はーい』

それぞれが動き出すと、ふっかが起きて真っ先にわたしの顔を見た。

深「…よし、生きてる」
『生存確認かよ』

さっくんは「良くなったらアニメ鑑賞しよう」なんて言ってきたけど、Snow Man以外にアニメも勉強しなきゃなんてなかなか酷。

土屋ちゃんはすっかり樹くんと仲良くなったようで…

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みんなが帰った後の病室は静まり返っていて、
まるで何もなかったかのよう。

でも、わたしの布団は濡れている。
ふっかが泣き散らした跡があちこちに。

バッキバキの画面を触って、蓮に電話をした。
ワンコールですぐ出てくれたから、事態をもう知ってるんだと思う。

『蓮？おはよ』
目「よかった……俺、もう一生会えないと思って」

こちらも泣いているな？
ぐすんぐすんと電話越しに聞こえる。
声もガラガラだし、一晩中泣いてたのかな。

『大丈夫、わたし強いから』
目「そういう問題じゃねえよ…
帰り道、俺が一緒にいればこんなことにはならなかったかもしれないのに」
『ふっかも同じようなこと言ってた(笑)』

あっ、しまった

でももう遅い

目「え？ふっかさん？来たの？」

『あっ！あ、うん…でもね、ひーくんやさっく…「なんで？」

目「なんで？」
『なんでって言われてもなぁ…電話来て、病院教えたらすっ飛んできて』
目「俺のことも頼ってよ」
『ごめん、』
目「最近ふっかさんばっかり。でも俺強く言えないの。後輩だし、ふっかさんの方が俺より頼りがいあるから」
『いや違うの、そうじゃなくて』
目「…病院教えて」

蓮の嫉妬、ってやつ？