わたしはテレビを見ない。 (ページ25)

今日:16 hit、昨日:18 hit、合計:905,503 hit

○ . それとこれとは話が別なんだよページ25

.

深「いや～よく飲んだ」

ペットボトルの水を片手にため息をつくふっか。
お兄ちゃん相当酔ってるね～、とタクシーのおじさん。

あれからすぐお開きになり、
みんなそれぞれ帰っていった。
わたしがタクシーに乗り込むと、すぐふっかが隣に乗ってきて「早く出して！」と言った。

なんとなく振り返りたくなかったけど、
どうしても気になってちょっと後ろ見てみたら
ポカンとした顔でみんながこっちを見てた。

蓮、どう思ったかな。

ごめん…

ていうかほんと気まずいじゃん…

蓮に限らず全員に対して申し訳ない気持ちが生まれる。

深「あんま気にすんなって！」
『それふっかが言う？！』
深「ごめん、俺が言えることじゃないわ」
『もーどうしよ。蓮絶対勘違いしてる』
深「んー？そうかなぁ」
『蓮のことよろしくって言っときながらわたしと手繋いだりするふっか、意味分かんないんだけど』
深『そりゃそう言ったけどさ、それとこれとは話が別なんだよ』

ますます意味が分からない。

そしてわたしの家の方向を伝えてもないのに、
帰る道を辿るタクシー。

これも意味分かんない。

『ふっかの家ってこっち方面なんだ』
深「そー」

ふっかの家を経由してからわたしの家なのかな、
って思った。

この時は。

---

「じゃ、この辺でいいですかね」
深「あー、もうちょっと進んでください……そうそう………えーっとここで止めてください」

深「んじゃ！ほらね、俺言ったでしょ？降ろしたりしない…『ねぇふっか』」

深「どした？」

ねぇ、どうして？

『わたしんちも、ここなんだけど』