○ . こうさせてよ、今くらい ページ23
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深「じゃ〜姫は目黒の隣ね!」
パッと手を離して背中を押される。
蓮が何も言わずに自分の隣を空けると、
わたしはそこに小さく納まった。
『お疲れ様』
目「…ずっと会いたかった」
小さく呟くと、テーブルの下でわたしの手を握る。
みんな一次会でほぼ出来上がってる状態だったのか、
いい意味でも悪い意味でも、酔っ払っている。
もちろん隣の蓮も。
お酒、強いはずなんだけとな…疲れたのかな。
わたしは明日仕事だからほどほどに。
『今日もラウちゃんいない。会いたいなぁ』
渡「明るい時間から飲めば会える!」
阿「いやお酒の席はダメだから」
席はもうバラバラ。しっちゃかめっちゃか。
ジョッキに入っているビールをくるくると回しながら
前に座ってるふっかの顔をじーっと見る。
鼻もほっぺも真っ赤じゃん笑
ふと目が合うと、「おっ」と言い 手招きしてわたしを呼ぶ。
蓮、こーじの隣に移動してったしいっか。
深「姫と出会ってから目黒変わったんだよぉ
だからそれが俺は嬉しくて。クーッ!泣ける!」
泣いてる仕草をするふっか。
全然泣いてなくて笑っちゃう。
深「俺も変わりてぇよぉ」
何にも入ってない空のグラスを見て言う。
『ふっかはどう変わりたいの?』
深「それは…なんだろなー!俺思いつきで言ってるからホントはこのまんまでいいかも」
『何それ!聞いて損した』
深「姫は真面目なんだよなぁ、目黒にそっくり」
深「ちょっと妬く」
深「なんてなー!!!!」
ンハハと笑うとわたしの髪を撫でくりまわした。
妬く?どういう意味だろ。
ちょっと考え込んでるとふっかがわたしのほっぺをツンツン触り始めた。
『なに?』
深「モチモチ〜ツルツル〜」
半目状態でツンツン止まらないふっか。
わたしはその突っついている人差し指をぎゅっとにぎってふっかの膝元へ腕ごとおろす。
するとそのまま指を絡めてきた。
えっ?何が起きてる?
『は?え?』
深「こうさせてよ、今くらい」
ふっかが何を考えてんのかさっぱり分かんない。
○ . 都合のいい女ポジション?→←○ . だから褒めてあげて
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作者名:みつまめ | 作成日時:2020年6月1日 15時