わたしはテレビを見ない。 (ページ11)

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○ . 姫と居ると落ち着くな～ページ11

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連れてこられたのは、喫茶店。

『みんなは？』
深「いないよ！」

隅の席に座ってメニューを見ているふっか。

深「ほんとは昨日帰ってないっしょ？」

図星すぎて目が泳ぐ。

深「だと思ったよ(笑)」
『でも何もなかったよ？添い寝だけ』
深「いいなぁ～めめ！俺とも添い寝して！」
『何言ってんのダメだよ』
深「ガチトーンで言うのやめて！
めめは良くて俺はダメなのかよ～何が違うんだよ～」

『れ……めめ、悩んでたよ』

言うか迷ったけど、ふっかならいいかなって。

深「んあ～。何だって？」
『叩かれてること気にしてた。

わたしも今朝、ファンの人がたまたま悪口言ってるの聞いちゃった。

ふっか達が守ってあげないと壊れちゃうよ』

しばらくふっかは俯いて黙っていた。
何回か店員さんが注文を聞きに来たけど、
それどころじゃなくて断りまくっているわたし。

深「俺たちが守ってあげなきゃだよな」

重い沈黙を破る。

深「エゴサなんてしてる暇あんなら筋トレしろってなー！」
『真剣に考えてる？』
深「考えてるとも！姫は優しいなぁ」
『わたしは何も出来ないから…』
深「めめのことよろしく頼むわー！んじゃ、なんかしんみりしちゃったしカラオケでも行く？」
『いやまずは何か頼も？笑』

ふっかのノリが掴めないけど、いい人なのは伝わった。

蓮のことよろしくされてもなぁ…
連絡先交換してないし。

とりあえずコーヒーを頼んで待つ。

深「なんか姫と居ると落ち着くな～」

机に顎を置いて少し上目遣いなふっか。
サングラスもマスクも外している。
大丈夫かな～
これ、大丈夫かな～～～～
ファンの子達いないかな～

キョロキョロしていると「そんな見渡してる方が怪しいから！」と注意される。

『明日も仕事？』
深「んー。俺は仕事！単独でね。めめはオフだと思うよ？」
『蓮の事は聞いてないよ今(笑)』
深「あ、蓮って言った！！！！！」
『あ』

思わず出てしまった名前。

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コーヒーを流れ作業のように飲み干して、
喫茶店の前でふっかとバイバイした。

明日は土曜日。
わたしも休みだし、会いに行っちゃおうかな。

…いいのかな？！