わたしはテレビを見ない。 (ページ32)

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○ . なんとなく雰囲気変わったよなページ32

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「俺のこと推してるって言ったの？」

しょっぴーが目をまん丸にして聞いてくる。

『だってすぐ浮かばなかったんだもん、
咄嗟に出たのがしょっぴー』
渡「全っ然よくない、嬉しくないそんな推され方」

なんでわたしが今しょっぴーに報告してるかって言うと、
仕事が終わって帰ってくるとたまたまふっかとしょっぴーが居て、
これからご飯行くとか言ってたので便乗して着いてきたわけで。

深「俺といっつも遊んでんのに俺の名前は出してくれないんだ」
『推すのと仲良しなのは違うかなって』
渡「素直に喜べねー！納得いかねー！本物の推しになるまで頑張ろうかな俺」

袖をまくって気合いを入れる素振りを見せるしょっぴー。

深「んでどーする？姫はサマパラ来る？」
『悩んでる～』

ストローをくるくる回しながら考える。

渡「来たら絶対俺の団扇ね」
『推しだもんね』
深「えー何で俺のじゃないの？こんなに仲良いのに」

ふっかネチネチしてんな～
めんどくさいからみんなの団扇一応買おっと。

渡「てかさ、姫が俺たちと出会ってから
なんとなく雰囲気変わったよな」
深「そー。何より目黒に元気戻ってきたし、
最初阿部とか警戒してたけど最近じゃまた遊びたーいとか言ってるし。佐久間もうるさいし」
渡「佐久間がうるさいのはいつものことでしょ」
深「そうだった(笑)」
『2人ともわたしのこと褒めてる？』
深・渡「「うん」」

照れくさくなって顔を伏せる。

特に何もしてないんだけどな、
話聞いたり、ちょっと遊んだりしてる程度だし
ふっかと蓮は顔合わせてるけど
他のメンバーは全然だし。

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渡「ふっかと姫はよく遊んでるの？」
『ふっかが寂しがり屋だからしょっちゅう呼ばれるし部屋の掃除もさせられるし』
深「シッター！家政婦！(笑)」
渡「フハハ、めっちゃ仲良いじゃん」

帰り道、しょっぴーが笑いながら一歩先を歩く。

蓮、何してるかなぁ。
スマホを見ると珍しく連絡は来てなかった。

横からぬっ、とふっかが覗き込んでくる。

『趣味悪見ないでよ』
深「連絡待ち？」
『そういうわけじゃないけど』

そんなふうに話してると、しょっぴーが振り向いて

渡「カップルかよ(笑)」

と言った。