わたしはテレビを見ない。 (ページ18)

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○ . じゃあどんなご関係？ページ18

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ふっかのばか！！！
非通知で掛けてくるからリダイヤルできないじゃん！

歌舞伎を公演している場所に着く。

人がわんさか溢れている。

案の定、指定された入口が見つからず路頭に迷っている。

あちこち歩いてみたけどそれっぽいところが見つからない。
ダンジョンなん？？？？

キョロキョロしながら歩いているとすれ違いざまに肩がぶつかってしまった。

『すみません！！』

慌てて謝ると向こうも「すみません、大丈夫ですか？」と言ってくれた。

目が合うと、どこかで見たことあるような顔。

でもマスクしててよくわからない。
目元、見た事あるなぁ……

頭をフル回転させて記憶を辿る。

……土屋ちゃんのデスクにあった京本くんに似てないか？

『あの、間違ってたら申し訳ないんですけど、
いや、申し訳なくないか……あの……
ストー……ンズ？の京本くんですか？』

京「よく分かったね、ファンの子かな？」

マスクをちょっとずらして笑ってくれる。

『あ！ファンっていうか、まぁファンみたいなもん、いや違うか…あ！！！あの、昨日ふっかからここに来いって言われたんですけど場所が分からなくて』

京「ふっか？！」

京本くんが慌てて物陰にわたしを連れ出す。

京「もしかして彼女さん…？」
『あ、それは絶対ないです」
京「即答！じゃあどんなご関係？」
『……飲み友？』
京「えぇ…チャラいなふっか…
ちょうど俺もその入口から入るつもりだったし、
一緒に行こっか？」
『すみません、案内して下さい』

頭を下げると「少し離れてついてきて」と言い歩き出す京本くん。

言われた通り、少し離れて後をついていく。

しばらく歩くと、探していたところとは全然違うところに入口が現れた。
こりゃ京本くんのナビがなきゃ辿り着かなかったな。

警備員さんに訳を話すと、「聞いてますよ～」と言いあっさりと中に入れてくれた。

京「あ、ふっか達のとこ行って挨拶するつもりだけど飲み友さんも行く？」
『行きます…！』

京本くんの中では飲み友さんって名前なのかわたし。
ま、そうだよね。

それぞれの名前が書いてある部屋の前に来ると、
ピンクの衣装に身を包んだひーくんとあべちゃんが居て「えっ？！」と驚かれた。

あれ？ふっか…他のみんなに話してない？