第81話『朧月の夜に』 ページ37
ー数日後の夜、時透邸の縁側にてー
ー視点無しー
優紗「今日の月は朧月みたいになってて綺麗だなぁ」
その時、優紗の前に黒死牟が現れた。
黒死牟「久しいな。優紗」
優紗「その声、その着物・・・その姿が、貴方の本当の姿なのですね・・・師範」
黒死牟「あぁ。お前の様子を見に来た」
優紗「師範・・・私、使える呼吸が増えたんですよ」
黒死牟「【月の呼吸】以外に何の呼吸が使えるようになった?」
優紗「【風の呼吸】、【雷の呼吸】、【花の呼吸】、【霞の呼吸】、【蛇の呼吸】、【水の呼吸】、【炎の呼吸】の7つです」
黒死牟「そうか。【霞の呼吸】・・・か。継国家の血は途絶えてないのだな」
優紗「どういう事ですか?師範」
黒死牟「優紗・・・その霞の呼吸を教えてくれた者の苗字、時透だろう?」
優紗「は、はい。時透無一郎君っていう子です。なぜ解ったんですか?」
黒死牟「その者は・・・私が鬼になる前、継国家に残してきた跡取りの息子だ」
優紗「・・・えぇぇぇぇっ!?無一郎君が師範の息子!?」
黒死牟「そうだ・・・では、そろそろ行く。優紗」
優紗「師範が言いたい事は解ります」
黒死牟&優紗「次に会う時は本気で戦おう」
そう言うと、黒死牟は消えた。
優紗「師範・・・その時を楽しみにしてますね」
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ