狂犬くんと狂犬ちゃん4【今日俺】

狂犬166匹 ページ22

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放課後







人気の多い道から外れたところ
路地裏、と言うべきか

路地裏でドカスカと野蛮な音とワーギャーと声が聞こえる





あぁ、これを覗いたら100％めんどくさい事になるなぁ




そう思いながらも覗いてしまうのは最近ついたダメな癖だ…直そう




『………あれ、香取さん』




誰かと思えばあの派手シャツ開久NEWトップの香取さん



なんと6人相手にボコスカやってるじゃないですか





ガンッと後ろから角材で頭を殴られふらつく香取さん




『えぇ……絶対関わらない方がいい…』



なんだけど、なんか相手さんナイフとか物騒な物を手にしてらっしゃって…





『ほんと、めんどくさい事に突っ込んでく癖治そう』




そう言いつつ香取さんにナイフを突きつけるチンピラ風情に横から飛び蹴りをかます




「は…お前……軟高の」


『別に！あなたを助けたかった訳じゃなくてですね？ただ、なんでしょう、癖でして、治します』




そうペラペラ1人で話して納得していると、何言ってんだこいつみたいな顔で見られる


助けたんだから感謝してくれる！？



「おい、てめぇ何しやがんだよ！！」

「お前もぶっ殺されてぇのか！」


『いや、生きていたいです』



そう言うと、黙れやらなんやら叫びながら6人がかりで襲ってくる




ほぼ蹴りで倒す

うん、蹴りあげるという方が正しいかもしれない



『よし、あ、大丈夫？』


「…………………………名前は」


『え？有栖川Aです』




ｶﾞｼｯｯ




『へ？』

「Aさん、また会いに行きますから！軟高まで！」

『いや、軟高には来ないでください』


開久の現トップが来たらどんだけめんどくさい事になるか…



「そうですか…じゃあ毎日放課後迎えに行きます！」


近くまで！！と満面の笑みでズイッと寄ってくる香取さん



『いや、え、や、結構です!!!!!』




とりあえず全速力でその場を駆け出す







やっぱり変な事に関わるんじゃぁなかった！

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